"たとえこの世界の王にだって消せはしない"
『My Dearest』Lyrics :ryo(supercell)
10年以上前の初プレイ時、「歯車がロストテクノ」という設定を知ったときからなんか引っかかってたんです。
歯車って紀元前からあるくらい、昔からのものだしシンプルな技術なんですよね。それがロストって違和感あるなあって。
機械を遺物として扱う世界観にしたいなら、機械全体の製造技術をロストしたということにすれば済みます。
…なのになぜ、わざわざ「歯車」のみがロスト対象に指定されているのか?
で、最近です。ネタ探しに原作をプレイしなおしてて気づいたんですが。
主人公の家1階広間には、あたりまえのように振り子時計があります。
でも、この世界、「他に時計がない」ように見えるんですが、気のせいでしょうか?
「なぜか廃屋扱いされる主人公の家」にある時計が、世界に唯一現存するものであったとしたら…?
「時間を客観観測できる機械式時計」をロストさせるために、必須部品である「歯車」がロストさせられていたとしたら…?
もちろんただの憶測です。でも、もし”あの人”がそうまでして「時」を封じたかったのだとすると、なんか…胸に来るものがあるんですよね。
(…単に見落としだったら大間抜けですが・汗)
17年経つのに新しい発見(妄想)ができたりする、「ボク魔」は本当に深い作品だなと思います。
そんな気持ちをこめてこの絵を描きました。
歯車をこんなにガチで調べて塗ったのはじめてだ…
ちなみに飛び散ってるのは全て「時計の部品」で、主人公ルカの持ってるのは「歯車の剣」をイメージしています。
2018-03-14 15:10:21 +0000