【えんもの】東雲咲良【一世代目】

のぎ

縁は異なもの味なもの【illust/67011335】参加させていただきます。

◆名前:東雲 咲良(しののめ さくら)
◆種族:人間
◆年齢:24
◆身長:178
◆一人称:僕

「女みたいな名前だろ?…まぁそうなんだけれども。」
「僕は本名で噺を書いている。そうだな、読者も女性作家だと思っているようだから反応が楽しくてね。」
「やぁこんにちは、よく来てくれたね。おいしいお菓子を戴いたんだ、一緒にどうだい?」

◇小説家として生計を立てている青年。
 咲良という名は生まれてくるはずだった双子の姉の名「桜」を、ちゃんと花を咲かせられるようにとつけられた。
 彼の中で生きられなかった姉とその名を重く受け止めており、噺を書くことによって一人の少女の人生を描いている。
 小さい頃は身体が弱く、よく家の中から外を眺めては…自分の名と同じ桜の花に憧れを抱いている。
 妖怪が見え始めたのはこの頃で、親の目を盗んでは外に出て面倒見のよい妖怪に遊んでもらっていた。 
 あまり外へと出られなかった為小説を書いていたが、書いている間は自分が自由で居られるようで楽しい。
 成長し、身体も丈夫になったがものを書くということが性に合っているようで生業にしている。
 "姉の名"という呪縛から逃れたいが為、咲良と名乗るのは本を書いている時のみであり、親しい人には「咲(さく)」と呼ばせている。
 
◆素敵なご縁を結んでいただきました!(3/18)
 憧れ続けたさくらの花は、春だけでなくずっと、傍にあったもの:咲楽さん【illust/67577039
 
 小さい頃から体の弱かった僕は、よく親の目を盗んでは寝床から抜け出し、廊下へ、庭へと出ては遊んでいた
 自分に与えられた部屋、ほとんどその空間から出たことのなかった僕にとって外という世界はとても魅力的だった
 始めのうちは庭で、大きな岩の影に隠れては花の絵を描いたり…
 「花が、好きなのかい?」幼い僕にそう問いかけた声の主は猫のような姿をしていて
 猫はいつも僕に会いに来てくれた 話し相手になってくれたり、道案内をしよう、と門以外からの家からの出口を教えてくれたのも彼だ
 そうして、彼に連れられて初めて家の敷地から出た先にあったのは───たくさんの桜の木と一際大きな桜の木がある神社だった
  「ここにはね、たくさんの子どもたちが遊びに来るんだ」
 友達の居なかった僕にとって話しかけることはとても困難で、ましてや寝間着のままだ
 「ここに来ればもう寂しくないだろう」
 そう言うと猫はどこかへと行ってしまっていた
 周りを見渡すと自分と同じくらいの子どもたちが遊んでいる
 その中心にいた少女からしばらく目が離せなかった

 「さくら…桜がいる」
 
 よく笑い、よく話し、よく遊んでくれる
 姉が生きていたらこういう人だったんだろうか そう思えるほどに彼女…咲楽さんはよくしてくれた
 体の調子がいいときは毎度外へと抜け出しては彼女の元へと通った
 噺を書き始めたのもこの頃で、外へと出られない日に引き篭もって筆を執った
 そうだ、この噺の主人公は姉にしよう もし生まれていたならば彼女にこういう世界を見せよう
 咲良と姉の名を付けられ、幼いながらに自分が姉の代わりとして生きていかなければならないといった意識があったのかもしれない
 けれど噺の中で彼女の人生を描いたら…僕は僕として生きていても赦されるのかもしれない
 女の子ってどういう事を考えているのだろう?どういう時に喜んだり泣いたりするのだろう?
 咲楽さんと話す中で姉と重ねては噺を書き、書いたものを読んでもらったりした
 打ち明けてはいないけれど、きっと自分を模倣して書いているのだと気付いていただろうと少しばかり恥ずかしくなる
 外に出て陽の光を浴び、よく笑い、遊び、僕の体は少しずつ元気になっていった

 元気になってからは行動範囲も広がり、友達も増え、神社からはなんとなく足を遠ざけていた
 どれほどの月日が経っただろうか、久しぶりに足を運ぶとそこには変わらず優しい笑顔の彼女が居て
 相変わらず子どもたちに囲まれていて、変わらない景色がそこにあった
 …変わったのはきっと僕の方なのだろう
 自分に向けられていたと思っていた笑顔や優しい声が他の人に向けられている
 幼い頃に抱いていた安心感が今となっては独占欲に変わっていることに気付いてしまった
 優しい彼女のことだ、声をかければまたあの頃のように優しい声で出迎えてくれるのだろう
 そしてそれに満足しないだろうということもわかっている わかってしまった
 この醜い気持ちも何と呼ぶのかわかるほどに僕は成長してしまった
 いつの日かこの気持を伝えたら貴方は笑うだろうか いや、困らせてしまうだろう
 
 貴方と過ごす春はもう何度目なのだろう
 ことあるごとに彼女の元へと通ってしまう自分に苦笑しつつ今日も今日とて足を運ぶ

 「美味しいお菓子を戴いたんだ、一緒にどうだい?」
 なんていうのは口実で 一緒に過ごせるなら何でもいい
 ずっと、ずっとこの春のような笑顔を隣で見ていられたらと願ってしまう

 「今年も綺麗に咲いたね…いや、一段と綺麗だ」
 生まれ、この名を名付けられ憧れ続けた美しい花を どうか、ずっと傍に

編集中…

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キャプション随時更新

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2018-03-11 15:22:21 +0000