【えんもの】梓 千絵【一世代目】

ことは

初投稿です。

汚くてすみません。

こちらの企画に参加させていただきました。
→縁は異なもの味なもの illust/67011335

梓 千絵

「木の実は綺麗……
ね、くーちゃん」

「お父さんとお母さんのことはあまり覚えていない
きっと、いい人だった」

「森に行ってみよう。
貴方も、一緒に行く?」

とても可愛らしいお友達が出来ました!
美雨ちゃんillust/67603270

申請について。【決まりました】

大歓迎です!!

家族や友人設定、宜しくお願いします。

特にこだわりはありません。

是非、ぜひ、宜しくお願いします!

ツイッターも、今はやってませんが……

ツイッターの方が連絡が取りやすいという方がいらっしゃったら
登録させていただきます。

2日経っても返信がなかった場合、もう一度送っていただけると嬉しいです。

エピソードなども考えていただけたりなんかしたら……
泣いて喜びます。

★素敵なご縁を頂くことができました!!

陰咲さん【illust/67512553

そう、貴方と出会ったのは
私がいつものように、木の実を探しに森へ入った時だった。

こんなところに1人でいると危ないって、声をかけてくれたのに
私はその手を取れないでいた。

でも、色々なことを教えてくれる貴方に
とても興味があったの。
だから貴方を待っていた。
森の中で、いつでも。

その時からもう、貴方に夢中になっていたのかもしれない。

いつの日か、貴方も知らない木の実を食べて、
お腹を壊したこともあったっけ。
それも今では笑って話せる思い出。

そうね、恋仲になるとは思わなかった。

ああして縁側でぴったり寄り添って眠る日が来るなんて。

貴方は意外と照れ屋さん。
近づいただけで顔を赤らめてしまうのだから面白い。

そんな中、やっと私は命を授かった。

だんだんと膨らむお腹に妙に愛着が湧いてしまって
撫でてみたり、話しかけたりしたっけな。
貴方には色々なことを報告した。
その度に貴方は笑って、話を聞いてくれた。

いつか、天気のいい朝に、私は鳥を見たの。

あれはとても綺麗な鳥だった。

私の中を熱い血が巡ったのを覚えている。
見ているだけでは足りなかったの。

私は身籠もるこの子に、こう言った。

「ねぇ、少しなら、大丈夫よね」

前とは違う、幾分か重くなった体を起こして
森に足を向けてしまったの。

ごめんなさい、
貴方の言いつけを守るべきだった。

最近来ていないばかりに
夢中になってしまった。
森にあったものは相も変わらず、面白いものばかりで。
忙しなく見て回る中、ガサリと音がした。

嗚呼、この時点で気づけばよかった。

体は前のように身軽ではないのに。

私は私の立場を、忘れてしまったんだ。

目を送った先には、貴方がいた。
私は嬉しかった。
駆け寄ろうとした。手の届きそうな、貴方に。

でも、ダメね。

『オレの前で転けてはダメだよ』

走り出そうとした私は
足元の小石によって
重力に逆らうことなく傾いた。

『転けでもそういうそぶりを見せないでね』

いけない、そう思っても、体は言うことを聞かなかった。

光る貴方の目が、痛いほど私に刺さった。

でも不思議と、恐怖は感じなかった。

それはきっと

『お前を襲って食ってしまうかもしれないから』

悲しそうにそう言った貴方に
重ねてしまったからかもしれない。

"_______ごめんなさい____"

鋭い痛みが私を襲った後、
貴方は私の目を見て止まったの。

目を見開いて。

光の灯らない貴方の目を見て、手を伸ばさずにはいられなかった。

私が悪いんだ。
ごめんなさい、陰咲さん

そんな顔しないで

自分の終わりを悟った。

伝えなくては。貴方に。
ごめんなさいを?

いいえ。

「貴方と、この子を残して逝くのは、心苦しいけれど

_______最後に見たのが、貴方のいる景色でよかった」

自然と涙が溢れて

口角は上がったんだ。

できれば貴方はまだ来ないでいて。

この想いが、届いていますように

私は大丈夫だから

どうか、どうか心配しないで

________愛してる、陰咲さん

#【えんもの】#【えんもの】女#【えんもの】人間#【えんもの】CS#【えんもの】一世代目#【えんもの】婚姻

2018-03-11 12:51:50 +0000