【ハロ敵】 アンソニー 【追】

かみや

ハロー宿敵【illust/65697558】※R15企画です
遅ればせながら、素敵な世界観にお邪魔させていただきます。

※主催様確認いただきました。よろしくお願いします。

「私は警察でも軍人でもありませんから、この手で悪を罰することは致しません」
「でも、この私の言葉であなたが裁かれることがあるとしたら、……なんて、面白いと思いませんか?」


■アンソニー・ベケット -Anthony Becket-
男/25歳/180cm
元は小説化志望だったが、知人の紹介で犯罪記事を手掛けてから自分と違う思想を持つ人間に興味を持つように。
以来、犯罪記事専門のジャーナリストとして夜の街で事件を追っている。
書き手であるせいか、やたら口説い言い回しや言葉遊びが好き。追う事件にもそうしたエンターテイメント性を求めている。

▼夜・記者
物腰は丁寧だが、好奇心旺盛でマイペース。
興味が惹かれるものがあると周りが見えなくなるところがあり、基本的に周りの迷惑は気にしない。
脳と口が直結しているようで、よく喋る。思ったことは何でも言う。し、遠慮がない。
倫理観は人並みにあるため、特に犯罪者相手だとやや毒の混じった言葉を吐きがち。
かといって非人道的な犯人に怒りを覚えている…わけでもないらしく、その辺の感情は淡白としたもの。
犯罪者は当然悪いけど、自分は警察や軍人ではないから、同じ人として人を責めたり裁く権利はないという考え方で動いている。
ペンは銃よりも強し!とは言っても銃やナイフに勝つ腕っ節は無いので、
良く回る口を武器に自分の身の安全最優先で飄々と犯罪者を追っている。
自慢じゃないが逃げ足なら速い。

▽昼・カフェ店員
完全夜型人間な上に低血圧なため、昼はとにかく眠いし気怠げで機嫌が悪い。あまり喋らず声のトーンも低い。
夜の仕事だけでは到底生活できないため、昼も適当な仕事を(嫌々)しているが、いかんせん勤務態度が悪すぎるため長続きしない。
今は何とかカフェのウェイターの仕事にありつけたけど、客にも平気で舌打ちするし、暴言も吐く有様。
自分でも「接客業向いてないな~!!」と思いながら、欠伸をして隙を見ては居眠りをする。
やたら分厚いメガネは居眠りがばれないようにする対策だが、普通にばれる。

◆ ◇ ◆

邂逅を果たしました! メルさんillust/66998885
 心優しい少女の孤独な『正義』、見極めさせていただきます。




元来、自分は日中と呼ばれる時間を生きる事に向いてないのだと思った。
睡眠不足が尾を引く頭はぼんやりとし、頭痛も吐き気も止まない。それが余計に己の機嫌を急降下させる。
目に留まる全てのものが気に食わない。へらへらしながら談笑する人は一体何がそんなに楽しいのか理解出来ず、気持ちが悪い。
……何でこんな状態で接客業なんてものをしているのか、そんな考えは無理やり振り払うしかなかった。

幸いな事に、夜の犯罪が日常化しているこの街は昼になるとどこか平和ボケしていて、ウェイターの多少の無礼も許されるらしい。
ろくに人付き合いもしない男に誰も彼も無関心だ。人を殺しているわけでもないのだから当然だろう。
そんな温かく錆付いた街で、とにかく昼間は必要最低限のことだけを淡々とこなす日々。
面倒くさい付き合いは全て避け、日が沈む時を待つだけの生活だった。
……あの少女が転がり込んでくるまでは。

「……は?何、あんた」

突然現れた隣の家に下宿しているらしい、『善人』のテンプレートのような少女。
一度目は無視をしたが、二度目にうっかり返事をしてしまったのが運のつき。
食欲はわかないって言ってるのに勝手に食材を持ち込むわ、勝手に服を持ち去って直してくるわ、
このお節介ぶりではいつか部屋に上がりこんでくるんじゃなかろうか。ゾッとした。

「だから、……それはあんたが勝手にやったことだろ」
「生活も満足に送ってない人間に勝手に世話焼いて……ボランティアのつもりか?鬱陶しい」

煩わしかった。まるで姉か母親だなと揶揄する周りも、それを聞いて一瞬影を見せた少女の表情も。
それに気付きたくも無いのに気付いてしまった自分も。ああもう全部、全部!煩わしい!!

「……知らない。あんたの名前なんて、覚えるつもりもない」

早く日が沈めば良い。
そうすればあの嫌いな太陽も、同じくらいに嫌いな少女も。どこかに行ってしまうから。


『貴族の夫人が何者かに攫われた。貴族は大層御冠で、何としてでも犯人を捜し出し婦人を助け出そうと躍起になっているらしい』
そんなニュースが目に留まったのは偶々だ。
さて、前もこんなニュースを見たような。こういう時の自分の勘には自信がある。
案の定探りを入れれば面白い話を耳にした。

「此度の結婚は謂わば政略結婚で」 「無理やり嫁がされた夫人が毎晩枕を濡らし泣いていたのをメイドが見たそうで」
「それを思うと、この誘拐事件はこれで良かったのかも」

「もちろん旦那様の前では言えないけど」と続ける使用人に笑顔を返しながら、確信した。
これによって得をするのは誰なのか。そもそもが誘拐事件のつもりで犯人を捜し出そうなんて初めから無理な話だったのだ。
言うなればこれは「逃亡」だろう。しかし一人ではない。被害者と加害者、またの名を「首謀者」。双方が協力したことによる綿密な計画犯罪に違いなかった。

きっと初犯ではない。そう思い過去の事件を洗えば同じような事件がいくつも見つかった。
ある時は虐待されていた子供の時もある。いずれも被害者に共通するのは不遇な扱い、不幸な境遇にいる者たちだということ。
彼らは誰に攫われ、何処へ行くのか。行き先も分からず忽然と姿を眩ます彼らはまるで笛吹き男に攫われた子供を想像させた。

そんな彼らを導くのは『誰』なのか。

そろそろ動くときだろう、久々に感じる高揚感に小さく笑みをこぼした。

(編集中)

◆ ◇ ◆

◆既知関係について
友人、同業者等、何かピンと来る関係がございましたらDMでも外部でもお気軽にお声かけください。
昼に働いているカフェについても特に何も考えていませんので、態度は最悪ですが雇って下さるオーナーさんがいらっしゃいましたら。

◆交流について
主にツイッターの壁打ちを使って話したり落書きをしたりといった形になるかと思います。
遅筆なためしゃかりきな活動はできませんが、企画終了後ものんびりと交流して頂ける方だと嬉しいです。

pixivでの漫画による交流が難しいため交流タグは外していますが、背景モブ等ご自由にお使いください。
当方久しぶりの企画参加となりますので、至らぬ点多々あるかと思います。
何か問題等ございましたら、お手数ですがご連絡くださると幸いです。

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2018-03-04 15:59:57 +0000