【えんもの】燈切丹紗【一世代目】

ときじ@ゆるゆる復帰
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こちらの素敵企画【illust/67011335】に二家系目失礼いたします

「俺ァ2代目燈切。刀鍛冶を生業にしているもんだ。…おっと、怖がんなって!俺ァ、あくまで刀鍛冶だ。退治屋みてぇにいきなり切りつけたりゃあしねえって」

◇燈切丹紗(ほぎり あかしゃ)

 種族:人間
 年齢:21歳
 身長:176cm

一人称:俺ァ
二人称:お前ェさん、あんた、嬢ちゃん(坊ちゃん)、呼び捨て

新米の刀鍛冶職人。刀に賭ける想いは人一倍でまだまだ荒い作りではあるが、最近少しずつ人気が上がってきている。代としては2代目。目標は1代目である父親を越え、己の目指す刀作りをすることにある。
明るく元気で実直な性格。物事の好き嫌いがハッキリしており、怖じけることなく単刀直入に物申す。職人気質の頑固な部分もあり、刀のことになったらまったく引かない刀馬鹿。

「想いを込めれば込めて打つほど、刀は応えてくれる。俺ァそんなこいつらがとても愛おしいんだ」
「お前ェさん、悪いやつじゃねえなぁ。……ん?なんでってか?刀(こいつ)がそう言ってんだよ。声が聞こえる訳でもねえが、なんとなくわかんだ。で、こいつが言うんだから間違いねえ…種族とか関係なくあんたは良いやつだ!(ニカっ)」
「俺ァ打った刀は息子であり娘だ。だからこそこいつらを大事にしてくれる者に是非とも渡したいもんだ」

◇素敵なご縁を頂きました(3/25)
種族は違えども気が合う仕事仲間で大事な嫁
飴乃さん【illust/67514323】(飴乃)
「…ああ、そうだ。俺ァ『二代目燈切』…飴乃、な。そうか、あんたが件の刀鍛冶だな?」
――そう言って俺ァ、その刀鍛冶の妖怪の女にニッと笑いかけたんだ。

ある時、『妖怪と人間が協力して刀を打つように』といわれた依頼が届いた。どうやらここ最近許可が下りたと風の噂で聞いた例の試みの関係のようだ。
他の奴はどう思うのかは知らないが、素直に「面白い」と感じた。妖怪にも鍛冶師がいたことに驚いたし、何よりも興味が沸いた。
人間の中には妖怪のことをよく思ってない奴も大層いる。だが、俺ァそんなこと関係はなかった。
肝心なのは外見じゃない。刀鍛冶に大切なのは中身と想い…刀に対してどれほどの魂を込めれるかそこだ。そう、素直にこの目でその妖怪の腕を見てみたいと思った。

だからすぐさま承諾の返事を送りつけた。
そして出会ったのが、お前ェさん――飴乃だった。

「へぇ…代を継ぐっていうのがないのか。そっちはそっちで俺ァ不思議でたまらねえなぁ」
「…ん、そうかぁ?姿なんて些細な違いだろう。俺らには槌と鉄(こいつら)があるわけだ。打てば分かる……そんなもんだろ?」

高い音が鳴り響く。互いに打ち合う槌と鉄の音で会話するのが心地いい。直接言葉で会話をせずとも心に響くほどに。
一つ目一本足という姿。人から見れば異様、なおかつ愛想がない。普通ならばそんな飴乃を嫌煙する奴が大半だろうが、俺ァこいつの音に耳を傾けながら確信したんだ。
「こいつは良い腕の刀鍛冶だ」、と。
口数は少ないが静かに黙々と仕事に取り組む姿を見て、こいつと直接刀のことについて話し合いたいと思った。

「なぁ、お前ェさん。せっかくだ、ちょっくら話してかないかい?俺ァ、あんたと刀について話してみたい」

「ああ、やっぱり思った通りだ…話してみて正解だな。お前ェさんは、『とても良い刀鍛冶』だ。一代だけなんてもったいねえほどにな」
「そ、元々刀鍛冶を始めたのは親父でなァ…。そうか?はははっ!『神をもうならす刀匠』か……そりゃ、大層なご利益がありそうだ。改めてあんたと仕事が出来て俺ァ光栄だな」

・・・・・・

そうやって…――さて、いつからだったか。
あんたと過ごすこの時間が愛おしく感じるようになったのは。

依頼が終わってからも俺はあんたと一緒に刀を打ったり、一緒に飲んだり。季節が巡り、また新たな年を迎え一年…二年…と変わらずあんたと一緒に過ごしていったんだ。

だが、俺ァ…
お前ェさんと違って移ろう。

数年一緒に過ごした時に気が付いてしまった。
俺とお前ェさんとの違いに。

俺ァ、あんたとずっと一緒にはいられない。
俺ァ、あんたを残して死んで逝く。
それがどうあがいても百年程しか生きられない『人の運命』、だ。

そう思った瞬間、ツキリと心が痛んだ気がした。
俺ァ、この時その感情が何たるものかを知る由もなかったんだ。
だから俺は俺が死ぬまで一生、こいつと友人でいようと思った。

「変なことを言うなってあんたは思うんだろうが、お前ェさんは大事な友人で、仕事仲間だ。
 俺ァ先に逝っても…お前ェさんのことは絶対忘れねェ。絶対にな」

だから、そう……笑って伝えたんだが、
そう、

なのに――

「―――……っっ!!!」

お前ェさんの告白を聞いた瞬間、
全身の血が一気に駆け巡る熱い衝動を感じた。

多分俺ァ、
今まで生きてきた人生の中で
一番恥ずかしく、
そして情けない顔をしているのだろう。

――嗚呼、俺ァ
俺ァ…とっくに
お前ェさんのことを

『友人』でなく
『仕事仲間』でもなく、

『恋愛対象』として

……“好き”だったんだなァ

「……ああ。俺ァ、お前ェさんに『残りの人生』全部、全部。捧げてやるよ、飴乃」


なぁ、飴乃。
俺ァお前ェさんを残して逝っちまう。
だから、

だからこれからは。
時間の許す限り仲睦まじく仕事仲間として、『夫婦』として共に生きていこう。


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2018-03-04 15:02:57 +0000