純然たる正義の味方のパトレンジャーは型破りなルパンレンジャーに対して『昭和の戦隊』だの『古典的』だの意見がちらほら。そのレッドすなわちパトレン1号こと朝加圭一郎はこれぞ子供番組の主人公といったキャラクター。21世紀に入ってからアカレンジャーやゴーグルレッドのような子供たちの見本というかお手本というかおりこうさんなヒーローはほとんど姿を消してしまったかと思ったらこんなところで拝めるとは。
そんなパトレンジャー、ルパンレンジャーと共通の変身アイテムを持っている訳だが、ルパンコレクションが元来ルパンレンジャーの持ち物だったことを見ると、『敵対する組織の技術でヒーローに変身して正義を守る』点ではむしろ仮面ライダーのコンセプトに近い(戦隊シリーズでこれに該当するのはジュウオウザワールドただ一人!)。というと、前述の『純然たる正義の味方』であるはずのパトレンジャーの方がアウトロー的なコンセプトであり、ルパンレンジャーのほうがこれまでの戦隊ヒーローに近いものを持っているという、なかなか興味深い事例だったことになる。果たしてその矛盾ないし軋轢はいつになるのだろうか!?
2018-03-03 14:50:53 +0000