【えんもの】転【一世代目】

蒼夜
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✡縁は異なもの味なもの【illust/67011335

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「……おや。君は良い"足"を持ってるね、見ているとウズウズしてくるよ」
「今日は東…いや、でも西も捨てがたい…。それとも南?ならば北か……なんだいその顔は。私にとって昼寝の場所を選ぶのは中々に重要なのさ」
「以前ならこの自由さを捨てることも誰かと共に生きる等考えられなかった。考えられない筈だったんだが……それもこれも、全て君のお陰なのかも知れないな」


名前:転(Ten)
 性別:男
 年齢:不明(外見年齢20歳前後)
 身長:167cm
 種族:妖怪(すねこすり)
 一人称:私
 二人称:君・〇〇くん(男女共通)
 好きなもの:昼寝・雨・人間・平穏な暮らし

人に危害を加えず、自ら好んで寄って行くすねこすり。
 雨が降り、日が落ちては通りかかった人の足の間をするり、と通り抜けてまた次の場所へとふらふら。
 妖怪の癖に人を怖がらせ脅す事も出来ないと嗤われても人が好きなすねこすりは今日もまた人里へ向かう。
 鋭利な爪や獰猛な牙も持たず、害を加える術は何一つ無く。
 与える気など毛ほどもないすねこすりは人との共存を望んでいるのだ。
 晴れた日は一日中日向ぼっこしながら昼寝が主。
 何にも縛られることのない自由な生活を楽しんている。

すねこすり
 雨の降る夜に現れ、夜道を歩く人間の足元にまとわり付いたり、足の間を擦る妖怪。
 擦られた人間は歩きにくさを感じたり、転んだりしてしまう場合もあるが
 それ以外は比較的安全な部類。
 姿形は判然としないものの犬や猫に類似した小動物と言われており
 転も人の足の間を通り抜ける際は人型から犬に近い姿を取っている。

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素敵なご縁を頂きました。
温かな春の日差しのように柔和で美しい人
 さん【illust/67514972

「おや。君って人は……どうしてまたこんなに森の深いところまで来てしまったんだい。
散歩を楽しむのはとても良いことだが、毎回こんな所まで来てしまうんだから意外とお転婆なところがあるのかな。
こんな天気の良い日は、木が生い茂るところよりも日当たりの良い場所でのんびり過ごすのが一番だと思わないかい?
さぁ、早くこんな所から出て昼寝のひとつでもしようじゃないか。
何なら私の気に入っている場所を一つ教えてあげても良い。―――ほら、おいで」

「……私のようなモノが君の手を取っても良いのだろうか。人の子からすれば永遠にも近い……ながい、ながい時のなか私は生きてきた。人里に下りる度に見かけた赤子が青年になった姿や壮年だった者が老いて行く姿を何度も見た。人の生は妖である私から見たらひどく短い。短すぎる。
―――だからこそ一時でも無駄にせず、大切に生きる人の子を美しいとも思う。
人の生とは尊く美しいものである以上にひどく儚い。私は私が思っていた以上に欲張りな男だよ。あまりにも君の隣は居心地が良すぎるんだ、だから、君の残りの時間全てを欲しいだなんて欲張った事を願ってしまうんだろう」

君と交わす他愛のない言葉
見慣れたなんの変哲もない景色ひとつひとつ
当たり前の生活の中へ君と言う花を添えた途端
私の世界は美しく色づいてしまった。

――この幸せな瞬間の中、君と同じ気持ちでいられたらと願う。

 息子:英【illust/68011432
「誰かを思いやれる思慮深さや幸せを願うことが出来るところはとても素晴らしいと思う。
人の幸せを願うことが出来る英なら自分自身の幸せを見つけることが出来るだろうから、自分らしく生きて欲しい。
……英は、母さん似だから。きっと大丈夫」

 娘:梛【illust/68061810
「……あぁ、この間教えたところかな。梛はお転婆が過ぎるから、おちおち昼寝もしてられないんだけれど……それじゃあ、母さんと英も誘ってならどうだい?
二人で行くよりそっちの方がきっと楽しいだろう」


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2018-03-03 13:42:10 +0000