「eternal」とは、「永遠の」「終わりのない」「果てしない」「悠久の」と言った意味の英単語だと、小説やマンガが好きな友達から教えてもらった。……最後の何?「悠久」…って。ちょっと意味よくワカンナイんだけどなー。◆◆
中学に行っても授業では教わらない英単語な気がした。「Eternal Wind」だと、「終わりのない風」ってことになるのだけれど、なんかちょっとホラーだし、第一、何をあたり前の事を言っているのだろう、と、千瀬は思う。だって、いつも、何処でも風は吹いてるじゃん。1年中、どんな季節だって、その時々の風向きや、激しかったり優しかったりで―――。丘の上で風を感じながら歌う。このひとときが、千瀬にはたまらなく愛おしい時間。丘を駆け上がって吹き抜ける3月の風が、千瀬に「eternal」の本当の意味を教えてくれそうな気がした◆◆
風と丘は知っている。きっとまた歌うことが、奏でることができると。歌は、音楽はいつだって風のように、すぐそばを流れているのだから。◆◆
―――風の歌にのせて紡がれるのは、音楽を愛する、歌い奏でる若者たちの巡る季節の物語。喪失と成長の、緑の季節の物語。
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◆こちらは、漫画「viridianSONGs」の第1話です。(現在117話まで更新中)
◆風の歌にのせておくるのは、音楽を愛する、歌い奏でる若者たちの巡る季節の物語。喪失と成長の、緑の季節の物語。viridian(青緑色)。
◆音楽を愛する若者たちの音楽と青春の群像劇を、短編マンガと詩でつづります。
◆ひと月毎の更新が目安です。よろしくお願いします。
2018-03-01 12:51:23 +0000