北海道東部にある厚岸町は古くはアイヌ民族の集落として栄えた場所で江戸時代には松前藩が1624年にアッケシ場所を開設しニシン漁や鮭漁・サンマ漁・捕鯨や牡蛎の養殖など豊富な海産物の恵みを受け発展した町です。その厚岸町南にある宿泊研修施設ネイパル厚岸には戦時中に撃沈された二隻の船の慰霊碑が建立されており、1隻は陸軍輸送船の日連丸ともう1隻は藤永田造船所で建造された吹雪型の8番艦 白雲の慰霊碑です。日連丸と白雲は1944年3月16日に千島防衛部隊の船団として厚岸町の沖合を航行中に米潜水艦の雷撃を受け沈みますが軍事機密として扱われ撃沈の3か月後に「北方方面作戦輸送中に戦死」という知らせが届いただけでした。それに加え地元で日連丸や白雲の噂を広めると処罰される人が出たため戦後に行われた関係者の調査は難航し、法要までに約40年という月日を要することになりました。
昭和62年には厚岸町にある正行寺へ『輸送船日連丸 駆逐艦白雲戦死者追悼の碑』が建立、昭和63年にはネイパル厚岸の敷地内に慰霊碑(画像左下)を建立し除幕式と法要が行われ、そこに至るまでの経緯が正行寺の公式で『日連丸白雲秘話』という項目から見ることが出来ます、それとネイパル厚岸に建立された慰霊碑は入口を進むと十字路に着くのでそこを右に曲がれば駐車場が見えて少し進むと駐車場の隣に慰霊碑が建っています、正行寺の慰霊碑は入口を入って左手(正行寺本堂の説明書きの左を少し進む)へ行けばあります。
※お知らせ
本日の投稿で『艦娘ゆかりの地を訪ねて』『帝国海軍ゆかりの地を訪ねて』を一休みします、これからの予定としては来年2018年1月8日に一つ投稿し1月15日に以前投稿した『艦娘ゆかりの地まとめ(illust/62027923)改訂版』を投稿する予定です。
それでは皆さん良いお年を!
場所:正行寺
住所:北海道厚岸郡厚岸町梅香町1丁目20
最寄駅:JR厚岸駅
使用モデル
きのこるさん 叢雲改二
お茶漬けさん 改変アニメ吹雪
mitoさん 花束と草花5種
山田淀子さん 雨傘
Cloud9さん レジ袋
2017-12-27 10:09:52 +0000