○太陽と月 はじまりのカタチ【illust/64996896】
素敵な企画様に参加させていただきます。
○ズイウ 天水分多伎都君瑞雨(アメノミクマリタキツノキミズイウ)
クラミツハの王家『白の氏族』の生まれで、王の証である九尾を持つ。『虹の王』の正式な継承者で、現王の甥。
好奇心旺盛でじっとしているのが苦手。その上かなりの自信家で負けず嫌い。
街に繰り出しては民にちょっかいを出し、家臣と追いかけっこを繰りひろげる生意気なガキ大将。
次期王に相応しい強大な妖力と類稀な笛の才能を持ち、祭楽師としての顔を持つ。
稲荷寿司が大好物。
○虹の水郷 クラミツハ 闇御津羽
太陽の大陸の秘境にあるミクマリ湖を中心に栄える、『ミケツ』と呼ばれる妖狐たちの小国。
一年の大半が天気雨という奇妙な天候で、毎日のように虹がかかる。
農業と観光業が盛ん。毎日国のどこかで祭が開かれている。
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とても素敵なご縁を結んでいただきました。
○スイラトフィス王国:白吟様【illust/66173812】
ずっとこの日を待っていた。
薄雲の隙間から太陽が輝き、しとしとと降る小雨が手の届きそうな空に虹を描く、実に良い天気雨の日だ。
「ようこそ、闇御津羽へ!会えるのを楽しみにしていたよ、白吟姫」
初めて対面した婚約者を前に、瑞雨は高揚を抑えられない。
冷たく煌めく銀の毛も、濡れたような青の瞳も、闇御津羽では見たことがない。何より、年上の女性は少年の目にはあまりにも魅惑的に映った。
こんなにも美しい人が自分の妻となる。これが喜ばずにいられようか。
「白吟、ついてきて!街に行くぞ!」
伯母や家臣が止めるよりも早く、瑞雨は白吟の手を引いて蓮華宮を飛び出した。
「葉宮は人が多いだろう!闇御津羽一の観光街だからな!」
「あそこの芝居小屋はいつも満員なんだ。俺も、楽師としてなら演目に出たことあるぞ!」
「もみじ屋は焼き稲荷がすごくおいしいんだ。浅葱食堂のは中身が五目御飯で…。お稲荷さんばかりだって?…じゃあ、椿堂の餅入り巾着にする?」
毎日のように彼女を連れ出す。次の日は蓮畑の蓮華を見に行き、その次の日は水田へ行って黄金の稲穂を見た。祭を見つければ飛び入り参加し、得意のお囃子を奏でてみたりもした。
彼女にこの国を知ってほしい。民に彼女を見てもらいたい。自分の妻となる女性だと自慢したい。
子供じみた願いで彼女を振り回してしまう。伯母にこっぴどく叱られても、しかし瑞雨はすぐに白吟の手を引いて街へ出た。
彼女はいつも一歩引いたような、控えめな感じだった。彼女から主張することはあまりない。
瑞雨はますます調子に乗ってしまう。
「スイラトフィス王国はどんな国なんだ?水の都と聞くが、闇御津羽とは似ているのか?夜とはどんなものなんだ?」
「白吟!見てくれ!綺麗な蓮華をもらってきたんだ。へへ、喜んでくれた?」
「明日の祭では、俺は楽師として出ることになってる。ちゃんと見ててよ?」
瑞雨はあの手この手で白吟の気を引こうとした。
彼女の困ったような表情も、優しい微笑みも、全部が瑞雨を夢中にさせた。
俺はこの人と夫婦になる。なるからには、世界一の夫婦になるんだ。
だから今日も未来の虹の王は、婚約者を振り回すほどに愛を伝える。
「俺は、闇御津羽で…いや、この世で一番に白吟が好きだ。だから白吟も、一番に俺を好きになって」
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○申請について
こちらに嫁入りしてくださる方が希望です。キャラクター同士、国同士の相性重視でお願いします。
殺伐ではなく、幸せな妄想が捗る関係だと嬉しいです。
メッセージの返信は極力即日返信を心がけますが、3日程お時間頂く場合がございます。ご了承ください。
○キャプションは随時更新。不備等ありましたらメッセージでご指摘お願いします。
2017-12-12 15:19:35 +0000