【はじまり】ルフス【王子】

乙玉藺杞

こちらの素敵企画様【illust/64996896】に遅くなりましたが、参加させて頂きます。

「君は私の角にどんな価値を見出してくれるのかな?」

名前:トレデキム・ルフス・アウルム・コルヌー(通称:ルフス)
年齢:22歳
身長:177㎝
性別:男

一人称:私
二人称:君

太陽の大陸の果てにあるアウルム・コルヌー国の第13王子。
楽天家。
自分の角に価値があるならば。
自分の角で国が豊かになるのであれば。
政略結婚も厭わない。

【アウルム・コルヌー国】
黄金の角が生える種族が住まう国。
特産品は、「黄金の角」。
中でも王族の角は価値が高いため、他国との取引に使われることが多い。
角は自然に生え変わり落ちるのを待つまでが主流。命果てるまで、何度も生え変わる。
ただし無理矢理斬ったり折ったりすると、その瞬間は黄金の光を増すが一時すると黒く変色してしまい二度と生えてこなくなる。

「この角に利用価値があるのならば、どうぞお好きに…。だが…、君にだけは…角ではなく私自身を見て欲しい…。行き過ぎた我儘だろうか?」
「ならば、試してみようか?この角をここで折って君に差し出したら、君はこの角を取るだろうか?それとも何の価値も無くなった私を選んでくれるだろうか?」

12/14素敵な王女様とご縁を頂くことになりました!ありがとうございます!
❤その蒼い瞳に心を射抜かれて…❤
セルシウス様【illust/65736506

冷たくほの蒼い瞳の奥に灯るその光は、初めて見た月光そのもので…。
優しく儚く脆く、太陽の光とはまた違うその妖しげな光に心を射抜かれた。
簡単には触れさせてくれそうにない神聖な蒼い角。
氷の結晶のようなその角は冷たいのだろうか?
目の前の王女は…尊大な表情で立っているが…。

震えている?

微かにしかわからなかったが、そう感じた。

もしかして、怖がられている?

そう思い、にっこりと笑ってみせる。
「初めまして。私は、アウルム・コルヌー国第13王子。トレデキム・ルフス・アウルム・コルヌー。」
「アウルム・コルヌー国王の命により、馳せ参じました。」
「黄金の角の名において、貴国の繁栄をお祈り申し上げます。」

謁見の後、王女と共に別室に通された時、ふと聞いてみた。
「さてさて、美しい月の王女様。君は私の角にどんな価値を見出してくれるのかな?」
政略結婚。
でも、それも悪くはなかったなと目の前の美しい王女を見て思う。
王女は警戒心を解かず、やはり尊大な態度で面白いことを言ってくれた。
「角は国益の為であるが、我自身はさほど興味がない。
太陽の王子、お前の話を聞かせて欲しい」と。

ちょっと拍子抜けした。
政略結婚と聞いていたから、王女もこの角にしか興味がないと思い込んでいたのに…。

「フフッ。では、ルフスと呼んで欲しい。」

嬉しい言葉だった。
それは、紛れもなく‘私自身’を見てくれている言葉だったから。
その言葉と共に私はこの月の姫君に恋をした。

慣れ親しんでいく内にわかったことがある。
尊大な態度の下に隠された‘可愛らしい女の子’の姿。
この女の子を自分が護っていかなくてはいけない。
この子の笑顔を護れるだろうか?

セルシウスの一族は短命だそうだ。
その美しさと強さゆえの呪い。
その呪いに打ち勝った者はまだいないそうだ。

「この黄金の角に誓い、セルシウス…君をその凍てついた呪縛から解き放って見せよう。」
(私の愛は、セルシウスの呪いを融かす事が出来るだろうか?)
「この角ではなく、私だけを見てくれた私だけのセルシウス。」
(神様は、試しているのだろう。私達の愛の絆を。)
「どうか、私の元から去らないで。」
(永遠に…。)
「ずっとそばで笑っていて。」
(私の側にいて、私だけを見ていて。)

(この気持ち…伝わるだろうか?)

口づけて触れたその氷の角は思っていたよりも冷たくなく、優しい月の涙の味がした。

「心から…愛しているよ。セルシウス。」

何か不備がございましたら、お手数ですがお知らせ頂けると幸いです。
よろしくお願い致します。

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2017-12-08 14:40:24 +0000