「ごめんください!」
溌溂とした声が書棚に吸い込まれていく。
「もっと大きな声で呼んだ方がいいわよ。あの子人の声シャットアウト出来るから」
「ごめんくださーい!!!!!」
「そうね。私大きくって言ったものね。でもごめんなさい、隣に立ってる私の為にもうちょっとボリューム下げてもらえると嬉しいわ?」
「鷺沢さん……文香さんいらっしゃいますかー!!?」
呼び声に積み上がった本の一部が動く。
「ハッ!? まさかそこに埋もれていらっしゃる!? い、今助けますー!!!」
「こんなに早く反応するなんて珍しい……って。別に事故ってるんじゃないわよそれ。万一事故ってるのだとしても本望だと思うし」
壁のような本を掻き分ける。どれだけの量が置かれているのか。床さえ見えない有様。
「おっ! そこですね今――ッ!?」
「……………………本」
「……え?」
こうして二人は出会う。鷺沢文香と日野茜は――
知識と肉体合わされば! どんな事件も迅速解決! 新番組BrainBomber(ブレインボンバー)!!!
……みたいなのが観たい(願望)
2017-11-25 20:28:10 +0000