【はじまり】氷穂【王子】

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*太陽と月 はじまりのカタチ:illust/64996896
 こちらの企画に参加させていただきます。

12/13 キャプション編集(台詞を編集しました)


◆氷穂(ひすい)

涙国第4王子:19歳:176cm(耳含めず)
一人称:僕 二人称:貴女・貴方(親しい仲だと名前)

【雪渓の国 涙(るい)】
明暮しんしんと雪が降る地域の谷に囲まれた小国。
地下を流れる雪解け水がとても澄んでいて美味しいことから特産品になっている。
国内でも清めの水として重宝されており、祝い事に贈られる贈答品としても人気を誇る。

国民の特徴として、水や氷を扱う魔法や魔術に長けている。
住民は耐寒性能を有している狐の獣人が人口の8割を占める。
雪国ではあるが霜や寒さに強い特殊な作物などの生産により、食料自給に問題はない。

◆第4王子 氷穂
3人の兄の存在に肩身狭く過ごす、涙の第4王子。
肩身狭く思っているのは氷穂の勝手で、兄たちとの関係は良好。
末弟らしくちゃんと可愛がられている。

それなのに末弟の自分はこの国の王にはならないだろうと、どこか消極的。
気を紛らわしたいのか、いつも興味を求めてふらっとどこかへ出かけている。
雪を眺めるのが好きで、国のことも大好き。
…しかし自分はいつかこの国を出なければ…、と考えている。

政略結婚には後ろめたさもある代わりに相手の王女とは一生添い遂げるつもりでいる。
そして嫌われない努力もするつもり。

なかなか感情が顔に出ないタイプだが、その分言葉はストレート。

素敵な王女様と婚約させて頂きました(12/5)
 ✿ブロムストランド第一王女 シーヴさん(illust/65978648)


父たちが引き合わせたのは、とても温かな人だった
「(この方と……)」

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今日も暗く、そしてしんしんと降り続く雪国の涙に、珍しい来客があった
太陽がある国、ブロムストランドの第一王女御一行
初めて来る国での滞在はさぞ不安だろうに、その表情は落ち着いているように見えた

「初めまして。涙国第四王子、氷穂と申します。この度は遠いところから御越しいただきありがとうございます」
「…寒くはないですか?私たち涙の民は耐寒性が強いらしく、寒いといった感覚がよくわからなくて…何でも僕に言ってくださいね」
「滞在される部屋は洋室で、暖炉も用意されてます。御使いになるときは適当に城の者をつかっていただいて結構です」

 
業務的な会話が続くなか、先日父や兄たちから聞いた話を思い出す…

『私たちはみんな結婚したし、そろそろお前にも相手を見つけようと思って』
『そうそう、ブロムストランドという太陽の国と交渉して、その国の第一王女が涙に来ることになったんだ』

「太陽の国?王女が来る?……どうも急すぎないかな。僕はまだ妻を持てるようなヒトじゃないと思うけど…」

『またそんなことを!大丈夫、話を聞いた限りじゃとても美しく、穏やかで優しい人のようだよ。きっと気に入るさ』

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王女はこの国を知るために滞在
そして帰るとき、今度は僕がブロムストランドへ
互いの国を知るためのちょっとした旅行のようなものだが、きっと彼女は緊張しているんだろうな

「…夕刻、お迎えにいってもいいですか?」

「シーヴ様は王女ですから城などの建築物は見慣れてしまったでしょう?すこし寒いかもしれませんが、良ければ外へ…」
「やはり僕の上着はすこし大きいですね……すみません、母以外は男ゆえに男性用のものばかりで…」

「僕は雪は好きでよく城下にも出歩きます。雪や寒さに負けじと働く民を見るのも好きです。とても元気をもらってます」
「真っ暗だから、ランプも暖かに感じて、様々なものが美しくも見えるんです」

「……涙を気に入って貰えましたか?」

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「あの、僕と話すときは敬語でなくてもいいんですよ。僕は、その…そんなに位だって高くないんですから」

自分でそういうのは慣れていたつもりだけど、それを彼女にいうのはとても辛かった
「(そう、貴女は本来ならこんな僕ではなく兄さんたちのような人と結婚するべきなのに)」

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「角がある人を初めて見たんです。貴女の角は綺麗ですね。抜け落ちてしまうのがすこし儚いですけど」
「でも貴女の国では僕の耳や尻尾のほうが珍しいのでしょうか。僕は尾が二つで、それはなかなかいないんですよ」

「貴女の国へいくのが楽しみなんです。本当に。貴女のような温かな人で溢れているんでしょうね」

「シーヴ様…良ければ、良ければの話なんですけど、貴女のことを『シーヴ』と呼んでも?」

「貴女はとても真っ直ぐで温かくて、誰からも愛される人で、最初に会ったときも今も……僕には勿体なすぎる、って」
「でも、貴女から受けた温かさで乗り越えられそうな気がした」

「ねぇシーヴ、貴女は僕たちの出逢いをどう思う?」

 
僕は、

「僕は、父が選んだのが貴女でよかった。貴女の国が、僕を許してくれてよかった…そう思ってる」

「こんなこと言ったら貴女に迷惑なのかもしれないけど、僕は貴女との婚約が嬉しい…!」
「きっと王にはなれないし、ずっとこのままの生活かもしれない。そんな暮らしをゆっくりと何年も何十年も、……僕と、してくれる?」

 
……随時更新
◆既知関係
同盟国ミーミスヴルム
 幼馴染:ルナリアン様(illust/66080873)
 「貴女と貴女の国のおかげで涙の水は保たれているようなものだから、本当に感謝してる」
 「今年も無事芽吹いたんだね。美味しく育つといいね」
 「研究が好きみたいだけれど、僕には難しい…かな」
 「最近はちゃんと寝ているのかな?以前倒れたと聞いた時は本当に驚いた。無理はしないように…ね」

 「ねぇ、女の人は……何をもらったら嬉しいのかな」
 

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2017-11-23 08:55:45 +0000