「まぁ、受け取ってもらえなくてもこの話が彼の心に響いてくれればいいんですよ…」
昔のことを思い出した。私も小さな生命をずっと育てていた。
小さくて、小さくて、支えがなければ壊れてしまうんじゃないかと思うほどだった。
一緒に大きくなろうと、ずっとそう思っていた。
だが、私はあの子を死なせてしまった。私があの子のことをちゃんと知らなかったばかりに…
自分以外の生命を知りたい。彼の死をムダにしたくない、と思った。
それが、私が動物を学ぼうと思った、一番の理由だったのだ。
この子を受け取ってくれるかはわからないが、まぁ、彼ならばこの子をしっかりと育ててくれるだろう。
仮に私の二の足を踏むとしても、そこから生命を学ぶことだってできるはずだ。
◆黒鉄さんはペット可でしょうか…?
まぁ不可でもこの会話からシアンくんがなにか感じてくれれば
オタク【illust/65151208】
お借りしました。感謝。
シアンくん【illust/65142735】
2017-10-29 10:33:18 +0000