「生憎、ダンスやテーブルマナーに関する教養に乏しくてな。不恰好な様を晒してしまうくらいならバルコニーで一服している方が気が楽だ。お前は中で楽しんでくるといい。」
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◆会場へ至るまでの小話◆
「ええい!舞踏会などには行かぬ!!」
「何故ですか!!たまの息抜きくらいいいでしょう?派手目な柄がお嫌いならこの黒いドレスなんてどうです? あっ。メイクやヘアセットはぼくにお任せくださいねっ!」
「結構だと言っておるだろう!そんなひらひらし物や煌びやかな場所など私には合わん!それに不本意だがこういうものは貴様の方が似合っているだろう?夜道の護衛くらいなら任されてやるから小鳥、お前が行って来い。」
「へえ…本当にいいんですかぁ?参加賞には魔法の薔薇が配られるそうですよ。なんでも“今ここにいない人に出会うことが出来る魔法”が使えるそうです。故人の方とは言葉を交わすことも出来るとか…。」
「…はっ、そんな童話みたいな話が……」
「あるんですよ。ぼくのお祖父様、リンド・グラッセル公に出会えるチャンスじゃないですか!ニトラちゃん、勿論行きますよね?」
「……。」
(ちょろい…!ニトラちゃんめっちゃちょろい…プププ!!)
◆ミアンジュ【illust/64101115】の見立てた【夜空のドレス】
室内ではただの黒いドレスに見えるが、月や星の下では不思議な輝きを放つドレス。左側にスリットが入っている。
◆こちら【illust/64806982】に謹んで参加させて頂きます。
◆-猫の誕生祭-では、完全に参加賞目当てですが、誘われば足を踏みながら踊りますし、下戸でも見栄を張ってお酒も頂きます。自らはホットミルクを頼みます。
◆折角の素敵なパーティーですので猫と朧蛾の夜想曲【illust/65102228】を使用させて頂き朧蛾の邸宅様【illust/65028047】の方にもひょっこりお邪魔出来たらいいなと思います。
ニトラ【illust/64101120】
2017-09-21 13:10:19 +0000