「──聞こえますかお嬢様。私です。
……はい、『災厄』もこの世界に目立ったものは存在しないようですし、これが終わったら『船』に戻りますね。……ええ、そのあたりも抜かりはありません。料理も紅茶もワインも独自の発展を遂げたものばかりでしたよ。私が戻った後の夕食は期待なさって大丈夫です。ふふっ。
……え?この格好ですか?ええと、どこから話せばよいのでしょう……そうそう、こちらに来て間もない時に『クッキーちゃん』と名乗るメイドと出会ったのですが、彼女の話を聞きましたところ、こちらの世界ではメイドが甲冑を着る……慣例?のようなものがあるようでして。そこでメイドの互助会を紹介いただき、装備を用意していただく運びとなりまし……え?なんですかお嬢様?『どうしてこうなった』?何の話ですか?」
名前 「訳あって名は明かせませんが……そうですね、とりあえずは『ベッキー』とでもお呼びください。」
身長 「162です。……もっと大きいと思いました?うーん、それはおそらく私がヒールを履いているせいではないかと……。」
体重 「今は体格相応に合わせていますが、羽の軽さにでも移動要塞並の重量にも操作できますよ。」
年齢 「長い間生きてきた、とだけ言っておきましょう。」
性別 「女性で……え?『乙女』と言うべきなのですか?」
「戦う理由、ですか。簡単に説明するなら『お使いのついで』です。これを無視して帰っても寝覚めが悪いですし、ね。」
2017-09-13 15:03:59 +0000