「あらあら…まったく酷い話…酷く酷い話ですこと。わたくしは戦いたくなんてないんです。でも、この枷は自動的で、わたくしの魔法も自動的…そう『酷い火傷を負った痛みを炎に変える』酷い魔法なんです。ああ、さながら人間機雷の如くですが、わたくしは人間が大好きです。ああ、どうして可憐な姫のもとへ駆ける白馬の王子の前に立ちはだかるなんて酷い役割なんでしょう。ええ、でもこれには限りがありますから。ええ、11回…ほんの11回が私の使用回数です。遠慮はいりません。わたくしは復活者というものなのでしょう?わたくしが…かつて守ろうとした子達を守れたのか、思い出せないことが酷く残念ですが。ええ、どうか…のたうち回るわたくしを、なるべく早く塵に還していただけたら。ええ、できればがんばって、毅然とした態度で灰になりたいものです。」
かつて人間達が閉じた竜の小国へ放った爆弾。その特異な能力を強制的に使うために、腕に取り付けられた焼きゴテは敵に反応して自動的に彼女を焼く…その数、両の手あわせて10本。そして最後は頭に取り付けられたデスマスクが閉じ、致命的な火傷と苦痛を与え周囲一帯を焼き払う。
恐怖から狂気に駆られた同胞に使い捨てられ、今度はおぼろげな記憶でこの場に居ることを決めた。
それは贖罪の気持ちから…ああ、でもあの子がこんな乙女チックなシナリオを描いたり、顎が外れる程笑ったりできるなんて…結末は見れないと思うけど、きっと悔いのないものになるでしょうと祈らずにはいられない。
ギルド:クロノ御旗【illust/63981292】に参加させていただきます。
亡国見聞録【illust/64799728】
こちらで最上階へと続く道を阻む存在として現れ妨害する復活者。本能的にある亡国に関する知を食らおうとするが、仮に得られたとしても自分の望む歴史を歩まなかったであろうことは想像できている。
放っておいても自滅するような存在。ただエンディングへの花道を飾る火花となるために立ちはだかる。
2017-09-12 14:51:29 +0000