昔、英雄譚を読んで興奮するオレに向かって兄貴が言った。
飄々と皮肉げな笑みを浮かべながら。どこか忌々しそうに口の端を吊り上げながら。
「いいかぁグスタフよう、英雄なんざ遠巻きに眺めるもんだぜ」
なぜならば、その足元には無数の躯が転がっている。
英雄と讃えられるまでに、数多の死を産み出した存在。
数多の死骸を積み重ねるために、争乱に身を投げ出す者。
「奴らの周辺なんざ、凡人にゃたまったモンじゃねえぞう」
英雄とは、戦乱の時代につきもの。
英雄とは、恐るべき者。
英雄とは、逸脱者。すなわち”ヒトデナシ”である。
「だから、グスタフよう」
奴らを見かけたら、真っ先に逃げろ。そこは危険地帯だ。何を置いても、逃げろ。
英雄どもの英雄譚を飾る骸とならない為に、逃げ出せ。逃げて、逃げて、逃げて、逃げ果たせ。
英雄なんぞ、悪魔の糞(くそくらえ)だ。
ああ、でも兄貴。
目の前の、復活者の群れを一撃で吹き飛ばした”死を睨むもの”。
本当に来るのだろうかという不安をも吹き飛ばした、威風堂々たる益荒男。
英雄ってやつは、どうしてこんなにも格好いいんだろう。
憧れずにはいられない、本物の英雄譚が目の前に在る。
その雄姿を見つめていると不意に、兄貴が珍しく困ったような顔をして、こう続けたのを思い出した。
「ああ、でもなあ」
連中は希望でもあるんだよなあ。
★★★
残酷不敗連合軍【illust/64617655】の動きを知ったグスタフはデスゲイザーの救援【illust/64171499】を呼びました。
一度はやりたかった…!きっとあっという間にカッコよくド派手に登場してくれるに違いないんだ…!(無限大の夢を見る)
絶望的な軍勢を前に、無双ぶりを見せるデスゲイザーの姿は、復活者の脅威に怯える普通の人々にとって、希望そのものだよなあ…。
【!】
黒毛さんから名前(?)を名乗ったり、他の人から指摘がない限り、グスタフは黒毛さんのことを「デスゲイザー」と呼び続けます。
いっけー!デスゲイザー!(黒毛さん)
やっちゃえデスゲイザー!(黒毛さん)
それゆけ僕らのデスゲイザー!(黒毛さん)
非公式イベント:【残酷不敗連合軍を止めろ】に参加しました。
ニナ女王の麗しの頰を傷つけさせやしない!
その為、女王関連のギルドにも連絡を(我らが副隊長がきっと)した(と思う)(丸投げ)
お借りしました。
女王親衛騎士連隊:キミハ・ヴォウ・クノシュコフ指揮官【illust/63981152】
(名前間違えてすみません…)
近衛騎士団アルカンシエル:エルザ・ラインフォード団長【illust/63981476】
デスゲイザー:黒毛の者【illust/64012158】
黒鉄騎士団第三部隊
副隊長シュカさん【illust/64103812】
ヒーローが来てくれた時の子供のように目を輝かせてる砂喰らいのグスタフ【illust/64109450】
2017-08-27 14:03:06 +0000