あと少し、あと少しで剣が届く。そう思った矢先、地響きと共に独特な呻き声のような音を鳴らしながらあの生物が私の獲物を狙って襲い掛かってきた。
──まさか仮にも味方である私ごと殺そうとするとは。
巨体の野生生物型はこれだから面倒だ。思わず舌打ちし、巻き添えをくらわないよう空へと逃げる。
「運がいいのか悪いのか・・・時間切れのようだ。なかなかに興味深い魔術だった」
◆お借りしました リイリアさん【illust/63982054】 なげくもの【illust/64433454】
◆けしかけてから外套の能力を使って逃げやがった騎士【illust/64340493】
2017-08-16 20:20:57 +0000