★開戦(1939.9)~対仏戦勝(1940.5)までのSS戦闘部隊(後の武装SS)初期陸軍式軍装を作画。この期間は[肩章]が尖った旧陸軍式仕様なのが特徴で、加えて防諜のため[襟章]を外し[肩章]の[部隊徽章]を隠す規定だった。また陸軍制式[M36野戦服]はSS制式[M37野戦服]の不足から主に[LAH自動車化歩兵連隊]と新編の[SS髑髏師団]へ支給されており、対仏戦勝利後は陸軍/SS共通(細部は異なる)の[M40野戦服]へ更新されていった。
なお[SS髑髏師団]では監獄部隊[SS-TV]出自を示す左右[髑髏襟章]が[部隊徽章]であり、部隊[袖章]が制式採用されるのは大戦中期以後になる。また師団編成にあたってはSS-TV4個連隊の人員を元に第一~第三の隷下3個[SS髑髏連隊]を新編している為、SS-TV時代の各連隊名は継承していない。ただし新編以来の古参であるSS-TV出身士官・下士官は、規定変更後も左右[髑髏襟章]とSS-TV第一連隊「オーバーバイエルン」の[髑髏袖章]を好んで着用していた。
※註:上記規定では襟章を外す筈なのだが、作画にあたり参考にした文献や写真では全て襟章を着用していた為イラストでも資料に倣いその様に描写した。恐らく髑髏師団の実戦参加が開戦翌年の40年1月以後となった為(編成は39年10月)に、厳格な防諜体制は解かれていたのではないだろうか。加えて「武装SS独自装備である[迷彩スモック]の充足に伴い階級識別が困難となった為」という一般的通説は左右襟章が階級を示さない髑髏師団においては当てはまらないことも注釈しておきたい。
【関連作品】M36野戦服・初期武装親衛隊仕様#1(SS-VT師団)→illust/62746071
【関連作品】M36野戦服・初期武装親衛隊仕様#3(LAH連隊)→illust/64448558
【関連作品】MILITARY UNIFORMS in World War 2→illust/62360796
※テキスト誤植修正版と差し替え(2020.0605)
2017-08-14 02:26:57 +0000