【存在に恋2】アル・アジャ【住民】

うにこ。
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きみの存在に恋をする。2【illust/63789348】 参加させていただきます。

「オマエは、大人になったら何になる?」

*アル・アジャ(長すぎてまだ上手く言えない本名は、アルキン・アジャティ)
7歳 // 126cm // 鋼と火の町モルク在住
一人称「オレ」 // 二人称「オマエ」 // 三人称 呼び捨て
好きなもの…火が揺らめくところ、汁気のいっぱいある果物、知らないもの・こと
嫌いなもの…静かにしていないといけない場所、辛いもの

*竜の末裔を自認する一族のこども。最近角が伸び始めたのが自慢。
 子供の間はお守りとして、男性用と女性用、二つの名前を与えられる。
 成人すると、選んだ性別の名前だけを名乗り、
 もう片方は災厄からの身代わりとして捨ててしまう風習がある。姓はない。
 好奇心旺盛で人懐こく、じっとしているのが苦手。陽気だけど少々沸点が低くて喧嘩っ早い。
 大きな声で、たどたどしいながらよく喋るので、うるさいとよく叱られている。

 家はモルクで鍛冶屋を営んでいる。自ら吐いた炎で打つ鉄で作った品は、丈夫で使いやすいと評判。
 父親は、過去に売った品の修繕や販路の拡大のために
 時々他の町に行商に行くこともあり、そういう時には嬉々としてついていく。
 そうやってあちこち見て回るのが楽しいから、冒険者ってかっこいいな! と思っている。
 鍛冶仕事を見てるのも大好きだし、早く自分でやりたいのも本当だけど…。
 あれもしたい、これもしたいで溢れそうなお年頃。

*素敵なご縁を結んでいただきました!
 たくさん笑っていて欲しい、閉じたまぶたの向こうまで光を届けてくれそうな人
 スフェーンさん【illust/64421338
 
(お星さま……? ううん、違う、人だ)

初めて会ったのは、とーちゃんに連れてきてもらったエドガードで。
夜の街なんだから、他の街と違ってここには星が住んでいるのかな、なんて思ったんだ。
だって、とっても綺麗な色で、暗い中でもぴかぴか光ってたんだから!

星に触っただなんて、モルクに帰ったらみんなに自慢できるじゃん!
って思って近寄ってみたらさ、――人、だったんだ。それもこども! びっくりした!


「オマエ、お星さまじゃないの!? ――あーっ、ツノ! でっかい!
でもオレのツノも、すぐにそれくらいおっきくなるんだかんな!」


なぁんて、それが、初めて交わした言葉だったっけ。
あー、スフェーンのおっきいツノ、いいなあ!
スフェーンは、オレのもすぐに大きくなるよって言ってくれた。

そうそう、スフェーン、最初見たとき怒ってるのかと思ったんだけど、全然そんなことないんだ、
オレが話すの、うるさいって言わずに聞いてくれるし、優しいんだ。
それに、いろんなこと知ってるから、オレもスフェーンと話すのすごく楽しい!
だから、とーちゃんがエドガードに行くときはオレも絶対ついて行くようになったんだ。
とーちゃんが鍛冶師の…ヨリアイ?で大人同士で話してる間、オレはスフェーンと遊んで、
そんで、大人の話が終わったら、ばいばいまたね、って。

だけど、だけど、オレ、見ちゃったんだ。
ばいばいした後、スフェーン、ちっちゃくなって泣いてた。
…もしかして、オレが帰った後は、いつも?


「スフェーン、スフェーン、泣かないで!
何度だってオレ、スフェーンに会いに来るよ。
それに、今は無理だけど、大人になったらずっとスフェーンの傍にいるよ、約束する。
だからそれまで待っててよ!

……なんでって? だってオレ――オマエのことが、大好きだから!」


だから、俺の前ではいつも笑っててよ、スフェーン。
オレ、大人になるまでにやりたいことはいっぱいあるけど、
その中でも一番は、オマエが笑うとこをできるだけいっぱい見ることなんだよ。


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#【存在に恋2】#【存在に恋2】はじまりの季節#【存在に恋2】モルク#【存在に恋2】出会った後

2017-08-11 15:02:47 +0000