「よりにもよって海賊の船に盗みに入るたぁ、ついてねえなあんちゃんよ」
侵入者は闇の色をした蛾の男。
聞けば盗みに入ったのではなく、羽休めにと降り立っただけだという。
ならば対価をといつものように脅してみせても、突きつけた舶刀にすら怯まない。
「あいにく今は持ち合わせがないもので。ここでお暇いたしましょう」
笑った気配。
甘い香りに視界が歪み、慌てて影を追った時にはすでに蛾の姿はない。
海賊が侵入者を逃がすなど。いやそれよりも。
「なんだよ、面白そうなヤツだったのに。名前くらい教えてけってんだ」
◆お借りしました
ウルノアさん【illust/63981136】
香水作っていただいた!【illust/64137924】
公賊船テンペスタ illust/63992141 / ユージーン illust/63992410
PFRD第一章 illust/64006519
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2017-08-01 14:54:25 +0000