知ってるか≪獣使い≫が出たってよ。何だよ。知らねえのか?
ガンライル大公国の精霊種と魔族の混血の変わり種どもだよ。先祖の何処かに魔族の血が混じった精霊種の中に稀に生まれるそうな。
何でも生まれた瞬間から、獣を一匹連れてるらしい。
生まれた瞬間は確かに子しかいねえ、だかふとした瞬間にそこに獣が現れる。
獣が生じた精霊種は皆一様に獣使いになる。獣は存在する動物から存在しねえはずの種まで様々なんだとよ。子…宿主が大きくなれば獣も成長する。小動物もいるが、中にゃ凶暴な大型獣に成長するものもいる。何れの獣も宿主の言う事しか聞かねえ。宿主は魔法にすぐれ身体能力は獣のそれ。獣との連携はそりゃァ見事なものなんだとよ。おいおい、羨ましいって貌するもんじゃねえぜ。奴らにゃ致命的な弱点がありやがる。獣とその宿主の命は繋がってんだよ。獣が傷つけばその傷は宿主に、宿主の傷は獣へと転写する。彼奴らは文字通り一心胴体なのさ。そこまで男は話して、本題とばかりに声を潜めてつづけた。
獣使いの中に更に変わった奴が居るんだよ。顔や腕に古い火傷の痕があって、それを隠しもしねぇ。狐とも狼とも見える大型獣を連れている。そいつがこの辺りに出たんだと。あん?なぜ声を潜めるかって?やっこさんはなあ。金さえ積めばどんな仕事でも受ける。護衛だろうが討伐だろうが雑用だろうがなんでもな。んの代わりに、気の乗らねえ仕事は受けやしねえ。そのせいでやつを恨んでる者がやっこさんに賞金を懸けたんだよ。勿論公のものじゃねえよ。大公様が許すわけはねえ。裏のものさ。そいつがこの辺りに出たらしい。確か名前は…
「獣使いのアッガリオ」
男が囁いた名前が妙に耳の中にこだました。
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◆獣使いのアッガリオ(185cm/年齢 不明)
獣使いとして生まれた青年。魔族としての血が濃くあらわれ、騒動を好み騒乱を愛する。
安然を笑い、殺伐さを愉しみだといい切る性格。
自身に賞金がかけられる経緯もわざと相手を煽りに煽った結果である。
常に半身である大型獣≪ジムザ≫を連れている。顔と腕には火傷の古傷がある。
魔法と体術が得意。好きな魔法は火炎魔法。
一人称:俺 二人称:アンタ てめぇ 呼び捨て 雇い主:主サン
「退屈!ああ、恐ろしい恐ろしい。嗤っちまうくらいに恐ろしいねぇ」
「喜べよ。遊んでやるぜ。アンタも楽しいだろう?」
「物事にゃ善も悪もねえよ。タノシイか愉しめないかだ。」
「死に場所なんざ。≪死んだその瞬間≫しかねえんだよ」
◆復活者に対して
死者は死の床に常についているべきだと考える。
それが死者への手向けであり、死者が生者へ対する礼儀だと。
そのため、常ならば戦を愉しむが、復活者には容赦なく接する。
…それが、アッガリオなりの≪彼ら≫への手向けである。
(※【死を睨むもの】のタグをそっと追記させていただきます。)
◆獣 ジムザ
アッガリオの言葉しか聞かぬ大型獣。性格は好戦的な方ではないようだが、
宿主に仇名すものには容赦はしない。魔法は使えぬが、身体能力はかなりのもの。
「ガルルルル…」
「ぐるう?」
◆補足(illust/64115270)/過去話(illust/64361523)
◆赫天騎士団ドラグロア(illust/63982127)に所属させていただきました!
ここに居れば、騒動に事欠かなそうだなって理由かつ、所属してる方々が≪面白そう≫とジムザを連れて所属させていただきます。
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◆キャプション編集中。随時追加していきます。
何かあればそっとメッセから教えていただけると幸いです。
◆開催おめでとうございます!pixivファンタジアRotD(illust/63981060)
2017-07-21 15:07:08 +0000