金魚救い・ふたつめ【illust/62991598】
二人目お邪魔させていただきます
◆名前:藤澤 鴇(ふじさわ とき)
◆年齢:19歳
◆身長:175cm
◆職業:大学生
◆だいじなもの:青いピアス(双子の兄弟とお揃い)
◇双子の兄弟:藤澤 藍くん【illust/63875270】
「藍~腹減った~メシ作ってメシ」
◇素敵なご縁をいただきました!(8/18)
のこりさん【illust/64099915】
何をするにも兄弟と一緒
何かやってても真っ先に眼裏に浮かぶのは兄弟の顔で
いつも世界は俺達二人が中心で―――
いつまでもこのままでいいなんて思っていた時もあった
でも いい加減俺も大人にならないと
大切に思うからこそあいつの幸せを願いたい
…なーんて。
そんなことをぐるぐる考えながら祭りに来ている
目的は噂で聞いた人に化けるという、金魚のこと
「いや別に信じちゃいないんだけどさ」
そう言いながらも真剣に品定めしている自分に笑いながら面白半分に眺めていた
琉金 朱文金 ピンポンパール
どれも色鮮やかで目移りした
もし飼うのであれば水槽を買い直した方がいいのかなとか考え事をしていたんだと思う
そんな中でも俺の目は無意識に一点を眺めていた
「…おじさん、俺コイツがいい」
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まさか本当に人になるとは思っていなかった
何にでも興味を示しては無邪気にはしゃぐ金魚…もとい「のこ」を横目に今日も平和だなと呑気に欠伸をする
初めて言葉をかわした日、コイツは自分の名前を「のこり」だと言っていた
売れ残っていたからそう名付けられたのだと言っていたけれどあのオヤジどんだけ性格悪いんだ
売れ残るもなにも俺は吸い寄せられるようにコイツに手を伸ばしたというのに
のこと過ごす日々はなんだかとても新鮮で
水槽から出たことのないのこをいろんな場所に連れていきたいと思った
なんでも見せてあげたいと 寂しい思いしてきただろうから思いっきり楽しめるようにと
その分日々の暮らしは少しばかり質素になるけれども それでも賑やかで楽しいという気持ちのほうが大きい
とりあえず文字の読み方を教えて、レシピを読ませて、料理をおし…教える
俺より上手くなれよ頼むからとプレッシャーをかけながら覚えさせる
のこもできることが増えてなんだか嬉しそうに見えた
夜ひとりで留守番させているとどうやら怖いようで
綺麗な髪をひと撫でしてただいまというと安心したように笑っていた
夜の色を纏っているのに
…夜の色を纏っているからだろうか 暗闇に溶けて自分が居なくなってしまうと感じているのだろうか
「俺はここに居るし、お前もここに居る。大丈夫、いなくなったりしないから」
ふとした時に初めて露店でピアスと交換した時のことを思い返す
あんなに大切にしていたピアスと交換したうちの金魚は今ではもう無くてはならない存在になっていて
ピアス以上に大切なものになっていたのは言うまでもない
「のこ」
名前を呼ぶだけで嬉しそうにするのがなんだかとても愛おしくて
少しばかり照れくさいけれど思ってることはちゃんと声に出して伝えようと口を開く
「お前のこと大事にしたいって、そう思ったんだ」
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素敵な御縁がありますように!
キャプション随時更新
2017-07-15 07:00:01 +0000