【金救ふ】リコリス【金魚】

ふにふに
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〇こちらの素敵な企画【illust/62991598】に参加させていただきます。

〇リコリス/無性/2歳(外見:十代後半)/163cm
一人称→わたし/ぼく 二人称→君/呼び捨て
自由奔放に人の生を謳歌している無性別の赤い金魚。
彼岸花の絵が描かれている容器に入って陳列されている。
不幸を呼ぶ金魚を自称しているが真偽は不明。
本を読むこと、人間の食べ物を食べることが好き。猫は嫌い。
足と尾ひれに火傷がある。一人称は気まぐれで「わたし」だったり「ぼく」だったり。

〇素敵なご縁を頂けました!
ぼくのジョバンニ 追川 拓さん【illust/63863618
「ははっ!ダメじゃないか君、彼岸花を持ち帰ると火事になると教わったことはないのかい?」

久しぶりに水の外で見る人間は、望んだ以上に面白そうなやつだった。
おっちょこちょいな彼を放っておくのも気が引けてこのまま一緒に暮らすことにした。
わたしのような得体の知れない奴を家に置いておくなんて、なんとも気の抜けた彼らしい。
わたしが居るから忘れ物をしても大丈夫だと思ったと言われた時はちょっと嬉しかったがね!
そうだ、今度図書館にでも行こう。読みたい本があるんだ。帰りにスーパーへ寄っていこう。
また牛乳が飲みたいんだ。…ぼくのワガママにあっさり付き合うなんて、悪い女に騙されないか心配だよ。

「生憎ぼくは金魚でね。みんなの幸いの為に燃えてやるほど気前の良いやつじゃない。」
「不用心も大概にしておくんだね。刃物で襲われたらわたしは文字通りまな板の上の金魚ってやつだ」

時折、テレビで流れる異国の景色をぼんやりと眺めている彼が居る。
行ってみたいのかと聞いても下手な嘘で誤魔化される。
思えば、わたしは彼が望むことを何もした記憶が無い。
けれどもしもこれが彼の望みなら、わたしが介入できる最後の機会になるような気がする。
…残された時間はきっとそう多くはない。


「行きたい場所があるんだ」

電車に揺られて一駅、二駅……景色は目まぐるしく変わっていく。
夕焼けと夜闇が半分ずつの空に包まれる。
薄っすらと浮かび上がる星では夢見た銀河には遠く及ばない。それでも、きみは言う。
『僕もうあんな大きな暗やみの中だってこわくない。きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。
どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行こう。』
ぼくのジョバンニ、ぼくはきみのために身を燃やす蠍となろう。
君の暗闇を燃やす灯りとなろう。でも今言うべきはそのセリフじゃない。
『ああきっと行くよ。ああ、あすこの野原はなんてきれいだろう。みんな集ってるねえ。あすこがほんとうの天上なんだ。あっあすこにいるのぼくの……』
母とは言えない。けれど母に値する恩人は居るんだ。今だけはあの人を偲ぶことをどうか許してほしい。
「昔の主だ」


「曼珠沙華か…本当にそうならあの人もきっと天国に行けただろうね」

〇性別、年齢関係なく相性の良い方とご一緒出来たら嬉しいです。
関係は家族愛でも主従でも恋愛でもNGはありませんので、ご希望があればお気軽にお申し付けください。
恋愛に関しましては男性でも女性でも大丈夫ですが、こちらが無性別であることにご留意ください。

お友達等、募集しております。お気軽にお声かけください!
メッセージには即日返信を心掛けていますが2~3日お時間を頂く場合も御座います。

〇外部でお話ししたりが主となるかと思いますが可能な限りお相手様に合わせます。
まったりとお付き合い頂けますと幸いです。

〇その他不備問題等ありましたらご一報ください。

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2017-07-08 12:16:26 +0000