*さて、本日の短時間挑戦は飛行物体で御座います。
御覧のようにかなり特異な形状をした機体。
線としては比較的見易いのですが、やはり飛行機の特性上、翼のバランス取りに骨を折る事に。
後は銀無垢でしたので、それらしく見えるとそうに骨を折り、お時間は28分という結果に。
*本日の飛行機は英空軍のCanberraで御座います。
こちらはEnglish Electric社が開発した爆撃機で、49年に初飛行を行い、2006年まで運用が続けられた大変息の長い機体で御座います。
速度性能高高度性能、更に低空での操作性を評価され、この爆撃機を元に偵察型や練習型と、兎に角無数の派生型が作成されて行きました。
更に米国や豪州にも採用され、各国でライセンス生産も行われたそうです。
正に英国に於ける名機の一つと言えますね。
運用期間が長く、更に無数の派生品が生み出されることも又名機といえます。
43年、英空軍はモスキートに代わる高速爆撃機の必要性を感じる。
45年英航空省からの要求書によって動機の開発は始まりました。
ランカスターの航続力にモスキートの爆弾搭載量と軽快性、更にジェット戦闘機波の速度と高高度性能を全て求めた無茶な物。
第二次大戦中にバンパイアなどを製造していた同社は航空省に計画を提出。
翌年に試作機製造の契約を結ぶまでに。
試作機は49年に完成。
計画時は後退翼も考えられた物の、この特異な形が選ばれることに。
初飛行時、軽快な運動性を優れた性能を示しました。
レーダー照準システム搭載を前提に開発されていた物の、実用化されなかったため、爆撃手を追加した三名が乗り込むことに。
同年航空ショーでお披露目され、名称は最初の海外顧客であるオーストラリアの首都にちなんだ物に。
この機体は当時殆どの戦闘機よりも優れた性能で、特に高速性と高高度運用能力が高く、迎撃できる戦闘機が殆ど無かった状態。
後に同空軍に配備された戦闘機出すら高高度粋に於いては手強い相手となったそうです。
そして、55年と57年にロケットモーターを取り付けた改造機が高度世界記録を樹立。
派生機は剰りに膨大なので流石に割愛させて頂きます。
各国に輸出された物の中には英空軍で引退した機体を再生させた物も含まれていたのだとか。
更に、当時電子情報収集機として運用された機体も有り、ソビエト領空付近で諜報活動を行った物もあったそうですが、やはりこれは今現在に到るまで秘密の儘で御座います。
米国ではやはり独自の進化をしており軍事用として引退はしている物のNASAでは未だ現役で有り、民間軍需産業に於いても標的機として現役なのだとか。
各国に輸出されたことも有り、様々な現代戦に参戦。
イギリス航空史に於いてその名をしっかりと刻んだ軍用機となりました。
2017-06-20 12:24:48 +0000