GUNGRIFFON BLAZE
August 5, 2020 Cape Canaveral
Type19 HIGH-MACS in the Operation Ragnarok.
To prevent launch of a military satellite, a special duty unit rushed for a shuttle.This is the fuselage Kuroi is operates.
機内火災でその身を焼きながら、機長が叫ぶ。
「降ろし方ぁ!!」
「秒読み開始。10秒前。8、7…」
「3、2…投下!!幸運を!!」
頭上から支持アームの解除音が聞こえた。ローラーコンベアが19式装甲歩行戦闘車を後方に送り出す。
「’’ダインスレイヴ’’降下!!」
降下合図の返信がC-17のコクピットから返ってくることはもはや無かった。おそらく事前に申し合わせたことなのだろう、両脇を飛ぶ二機のC-17も同じような状況だったようだ。
黒井は19式の主翼を展開し、一気にスロットルをアフターバーナーに叩き込んだ。一瞬の無重力に内臓が浮き上がる。僚機が降下しているのを視認し、無線に怒鳴る。
「無線封鎖解除!!全機、全速前進!!各個判断にて攻撃開始!!」
「’’グングニール’’了解」
「’’テュルフング’’了解」
炎に包まれるC-17を背に、三人は振り返らなかった。
ケープカナベラルを滑空する三機の19式は灼熱の魔剣と化し、キラー衛星を抱いたシャトル発射台へ突進した。
2017-06-18 14:59:46 +0000