【九十九路】夢と隣り合う国 スノヴィジェーニエ【第五期】

HonD
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【九十九路の羅針盤】(illust/60865485)の第五期に参加させていただきます。

「我々はようやっと思い出せたのだ。
 清らかな川のせせらぎ、甘やかな花と果実の香り。そして春の陽光のようなまどろみも――
  この地に眠る精霊の御加護なのだと。…あぁ、永い眠りから覚めたような心地だ。
   この声が届かなくても良い。一年に一度、祭りを催そう。精霊への感謝を表すために!」
                            ――――とある民の言葉


■前期
母:フェリス=エストレラ/スノヴィジェーニエ前国王代理(id=62781447)
「母様、また歌っていただけませんか? 国民から踊りを見たいとねだられていて、けれど音楽が無いことには――
え、政務ですか? あぁ……そういえばまだでした」

父:アズマさん(id=62665556)
「父様、またスノヴィジェーニエに来てくださいね。父様の演奏が一等好きです。
…母様も、父様の演奏ではないと人前で歌うのがまだ恥ずかしいようでして。内緒ですけど」

■今期
姉:フィムさん(illust/63229527
「フィムの演奏は聞いていると元気が出るね。また聴かせてほしいな。
…あ、トリさん。こんにちは、トリさんもお元気ですか? ふふ、それは何より」

夢と隣り合う国 スノヴィジェーニエ
ポイント:200pt(強靭:20 知能:56 器用:38 機敏:40 幸運:46)
広い雪原の奥にある国。
色々な偶然や奇跡により常に春のような穏やかな気候を保っており、夜が比較的長く、静かな時間が流れる国である。この国の住人は「夢」に関する特殊な魔力を持っている。
※国の詳細は第一期のキャプションもご参照ください

国王 ルーセント=エストレラ
性別:男性 年齢:19歳(外見年齢は15歳くらい) 身長:168cm

彼はある日、不思議な夢を見た。
世界がまるで雪に覆われてしまったかのような白い空間で、自分はふんわりと浮かんでいる。
――国王の冠は今日から貴方のもの。どうか私の声を国民に届けて。
その声はどこかから響くようでいて、自分の中から聞こえるようでもあった。
『分かりました。僕にできるか分からないけれど、やれるだけやってみます』
そこでパチリと目が覚める。鏡を見ると、自分の頭上には銀のサークレット。
これを見たら母はなんて言うだろうか。もしかしたら朝食の卵、もう一つオマケしてくれるかな。
そんなことを考えながら、のんびりと広間へと向かった。


スノヴィジェーニエの国王をつとめる男性。のんびり穏やかな性格で、少し不思議な雰囲気を持っている。
眠ることにより夢の中で精霊の声を聞くことができ、その言葉を国民に伝えている。(巫女のようなイメージ)
父の影響で音楽に合わせた舞が上手く、母の影響でその舞には見た者を鼓舞したり幸運を引き寄せる力がある。
新しく出来た年に一度のお祭り(精霊への感謝を示すもの)は国王自らが舞うこともある。
きらきらと光る複数の星形の物質(通称「星のかけら」)を操り、身軽に色々なところへ行く。

■素敵な絆を結んでいただきました!
空賊団ダフネオドラ/頭目ロタール・パピルナ・タービュレンスさん
illust/63338154
夢の中で精霊の声を聞くとき、いつもルーセントは白い空間をふわふわと漂っていた。
そのまっさらな場所で聞こえる精霊の声は彼の心にすっと染み入り、心に刻まれる。
この心地よい空間がルーセントは好きだった。
――ただ一つだけ不満点を挙げるとすれば、精霊の声を聞いた後は何もすることがないので、物足りないということくらいだ。
周りは雪に覆われたかのような真っ白な景色ばかりで、他に人もいない。ただ揺蕩いながら目覚めを待つだけの時間は嫌いではなかったが、もう少し面白いことが起きればなぁ、と思わないでもなかった。

本当に誰かがやってくるとは、その時まで全く思っていなかったけれど。

**
「夢を渡る能力? 国民以外でそんな能力を持ってる人がいるなんて知らなかった…。あ、僕はね、精霊の声を聞いていたんだ。夢でお告げを聞いて、それを国民に伝えるのが僕の役目で…あぁ、えぇと…実は僕、国王なんだけど。スノヴィジェーニエっていう国。知ってる?」

真っ白な空間に、ロタールと名乗る青年の姿はとても目立った。
褐色の肌、不思議な色を持つ瞳、そして大きな翼。何もかもがスノヴィジェーニエの国民とは違っていて、新鮮に映る。

「ロタール、もし良かったら、またこうやって話がしたいな。だめ? 国に来てくれてもいいよ。空賊…っていう話も、色々と聞きたいんだ。…僕はあまり物を知らないかもしれないけれど、君の話はとっても楽しいから」

**
それからいくつかの月日を重ね、二人はよく話すようになった。
彼を友達として周囲に紹介すると、あまりにも正反対な二人故か驚かれることも多い。しかしロタールは物言いや態度こそやや尊大な部分はあるけれど、根は真面目で優しく、ルーセントの知らないことをたくさん知っている。
空賊のこと、医療技術のこと。そして商船での交易はスノヴィジェーニエに新たな道を作った。

「この空の下にはスノヴィジェーニエだけじゃなくて、たくさんの国と人が暮らしてて…なんだか途方も無い感じがする。でも、それってすごく素敵だ」

彼の船に乗り、長い髪と大きな耳をふわふわとなびかせながらルーセントは言う。
仲良くなってからはこうして飛空艇に乗せてもらうことも多くなった。船に乗りたい、と言うと国王なのに大丈夫か?と言いつつも乗せてくれる。やっぱり優しい、と思う。
飛空艇のへりに寄りかかりながら褐色の青年を見上げた。

「僕より3つも年下なのに、ロタールはたくさんの世界を見てきたんだね。ふふ、君に会えて良かった。…ねぇ、次はどこへ行こうか? 君と一緒なら、どこでも嬉しい」

**
国王としての責務が全て終わったら、僕の事、空の果てまで連れ去ってくれる?
君のためだけに舞うのはきっと楽しいだろうね。
…あ、でも昼寝の時間には帰らなきゃなぁ…
あはは、そんなに大きなため息つかないで。
…大好きだよ、誰よりも。


■その他既知関係について
どんな関係でもお気軽にご相談いただければとおもいます。
また、所属・移住についても特に制限ありません。

何か不備等ありましたらご連絡ください。

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2017-06-10 13:57:49 +0000