◆九十九路の羅針盤【illust/60865485】参加させて頂きます!
◆レミニッシェンツァ
月光の羅針盤 ポイント:200pt
中性(無性別) / 125歳 / 123cm / 一人称:僕 二人称:貴方
◆前期:レミニッシェンツァ【illust/62668127】
◆前期絆相手:記ノミヤ / 茜さん・白藍さん【illust/62667150】
◆前期絆相手今期:記ノミヤ / 銀朱さん【illust/63194005】
「白藍に会ったんだね。彼の最後の話を聞かせてくれる?
見えないけど、きっと茜もいると思うから、一緒に。」
★レミーの出生や妖精の性質に関しては、こちらをご覧ください→【novel/7896285】
※4期期間中で、妖精の子は全て人に託しました。
保護組織としてはなくなりましたが、妖精の子の設定の使用はご自由にどうぞ。
◆とある老婆の願いから生まれた妖精。
いくつもの願いの手助けをし、人と出会い成長したが
まだ、自分が聞き受けた願いを叶えられずにいる。
レミーが納得すれば終わってしまう旅だが、まだ不安が消しきれない。
現在は自分の旅路を書いた本を仕上げながら、盛大な寄り道の際中。
◆素敵な絆を結んで頂きました(6/7)
花開く歌う綿毛 ティティエルルさん
【illust/63260961】
「初めまして、僕はレミニッシェンツァ!
今は寄り道の真っ最中なんだ。昔お世話になった所を訪ねようかと思ってね」
「えっ、旅についてきてくれるの……!?
嬉しいなあ、一緒に行ける人って今までいなかったから…!それにすごく心強いよ!よろしく、ティティ!」
共に旅をしてくれるというその白い獣のような生き物は、とても優しく、暖かい空気をまとっていました。
出会った人のこと、学んできたこと、同じ120年を生きながらも全く違う人生を送ってきた二人は
長い旅の話を沢山しながら、思い出の地を目指します。
「ほらティティ、君にこの花冠をあげる!
ちょっと小さいけどね。君は白いから何色でも似合うと思うよ」
一緒にじゃれて遊んだり、花冠を作ったり、ブラッシングをしたり、お昼寝をしたり...
そんな何気ない毎日を、ティティエルルは一緒に過ごしてくれました。
その存在が、どれほど今のレミニッシェンツァの心を癒してくれたことでしょうか。
゚・*:.。. .。.:*・゜
しかしそんな日々もつかの間、辿り着いた思い出の地には現実が待ち受けていました。
そこには思い出の人の姿はなく、平和になっていようと、残っているのはその面影とお話だけでした。
既に居ない事が分かっていた人も、自分が看取った人も、知らぬ間に姿が消えていた人もいましたが
分かっていても、寂しく感じるのは人間の心があるから?と、
レミニッシェンツァは、ぼんやりと考えていました。
「ティティ、僕の生きる意味ってなんなんだろう。
生まれた意味と生きる意味って、違うのかな。難しいよね」
それがもし同じだとしたら、この長い年月は、老婆のために存在していたということになるのでしょうか。
「でもね、ティティ。
これまでの出会いや時間はきっと、僕にとってすごく意味のある事だったと思う。これだけは誰にだって否定させない。」
「僕はばあちゃんがとても大切だよ。それは僕を生んでくれた人だから。
でも、寄り添って育ててくれたのはばあちゃんじゃなかった。だから僕はみんなが大好きなんだ。だから、…だから……。」
別れたくなかった。離れたくなかった。ずっと、ずっと一緒にいたかった人達。
もう会えない人達。忘れてしまえば、思い出の中で会う事すら叶いません。
こぼれた涙は頬を伝い、落ちた先の頁の文字はじわりと滲みました。
寄り添うティティエルルにもたれると慰めるようにペロリと舐めてくれるので、お返しにとやわらかな毛並みをなでました。
「君がいなかったらきっとずっと不安を抱えたままで、一人ならきっと寂しさに潰されていたかもしれない…。
だからティティが側にいてくれて本当によかった。ありがとう。君のことも、大好きだよ」
゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜
※編集中です
2017-06-04 18:27:28 +0000