九十九路の羅針盤【illust/60865485】へ引き続き参加させていただきます。
「だいぶしおらしくなったって? まあ、100年近くこんなナリなんだ、仕方ないだろう」
「あれー、なんでわたし悪魔って呼ばれてるんだっけ? でも悪魔と呼ばれようともわたしは人がすきだけどね」
❖血の誓約都市 サン・ヴィルセルマ帝国
明星の羅針盤/ポイント200(強靭:0 知能:90 器用:50 機敏:20 幸運:40)
国家詳細【novel/7768101】
前期【illust/63027300】
❖皇帝補佐 ハルア・ルヴィエレセーレ&エイル=エイリス
ハルア:享年45歳 中性 178cm 一人称:私
第一期【illust/61214370】
妻:ミュリール【illust/61349964】
「ごめんね、君に逢えるのはいつになるか、わからない」
「無責任に愛を囁くのは大切な人を不幸にする。この程度の答えしか私には導き出せない」
息子:セージュ【illust/61703357】
「立派にやっているようで嬉しいよ、セージュ。……よーしよしよし、まずその振り上げた拳を下ろしてから話をしようか」
「許す気はないって顔だね、うん、当然だな」
息子:ジェルメillust/61713841】
「生きていてくれて本当に良かった。どうか、君に幸がありますよう」
エイル=エイリス:年齢不詳 中性 身長不明 一人称:わたし
「まあゾンビ軍団を作るなんて朝飯前だよ。でも生前の性格が残るなんてことはあんまりないから期待しないでよ~!っていうかそもそもわたしはネクロマンサーとかじゃないしさ!」
この国の始祖が契約した悪魔。通称「始祖の悪魔」。主に生命を自由自在に操る悪魔。
悪魔というが実体はなく、神霊や精霊に近い存在。基本的に王城の地下が棲家。どうやらパワースポットのようなものらしい。むしろそこ以外で活動するとエネルギー消費が激しい。
実子であるために親和性の高い先代皇帝・ハルアの遺体を器とすることで省エネを実現。死後間もなく器にしたことなどの状況が相まって、ハルアの意思を残しつつ憑依することになった。要は二重人格のような状態。支配権はエイルにあり、ハルアが人の世を乱す行動をしないように王城外ではエイルが表に出ている。つまりはハルアの意思の存在は秘密。だってバレたら人の世が荒れるじゃん。
人好きで気さくな性格だが、非常事態以外では干渉を避けている。
今回はイスラル【illust/63027300】に見つかってしまったことが非常事態と言っている。
果たして非常事態とは。しかし、セージュ【illust/61703357】の暴君のような国内改革のときは干渉するか悩んだとか。理由はいろいろでっちあげるが、あまりウソをつくことはない。
その場のノリで皇帝補佐という立場になったが、おそらく皇帝が急死した場合に頼りない次期皇帝を支えるため。なるほどこれが非常事態。
外交に行くことも多いが、器が痛むために暑い国には行かない。また、名乗るときは「エイル=エイリス」と名乗っている。知名度が低いので特に突っ込まれることもない。
❖素敵な絆を結んでいただきました。
仮初の生求む白き匣庭-アルビオン-/マグメル様【illust/63527586】
これは正当な取引である。
わたしは人の義骸がほしい。
わたしはこの義骸に幸福な末路を与えたい。
だからこそ、彼に取引を持ちかけた。
新たな生命を求める彼であれば、私を拒まないだろう。
こうして、彼の研究に協力する形で私はアルビオンへ正式に入国する。
研究の様子を見て、目眩がした。
なんて、美しくないんだろう。
人道的から遠くかけ離れた体制。
「マグメル。この人たちも、等しく人のはずではないかい?」
思わずこぼれ出た言葉には怒りが含まれていたかもしれない。
それに対して、「君が言うのかい?」と言い返してくる。
「別に? わたしは彼から正当に許可を得ているつもりだけども。ねえ、ハルア」
--時折、協力という言葉の意味がわからなくなる。
被験体を故意に逃したし、目につく非人道的な記録書類は後を生きる人のために燃やした。
協力は惜しまないが、妨害も厭わない。
それでもわたしたちの仲は悪くなかったと思う。
本当に酷いと思ったなら、初日の時点でこの国をでていた。
きっと、わたしはマグメルの作りたい「何か」に魅了されていたのだろう。
彼の作る人ならば、今以上に人を愛せる。
そんな幸福な未来を描いて、私は盲目に業を振るう。
私は人が好きなのだ。
だから、大好きな人たちが作ったヒトを愛さないはずがない。
「さあ、マグメル。魅せておくれ、君の作るヒトを」
自分は天使や神なんて崇高なものじゃない。
ただの悪魔だよ、エイルという生物は。
2017-06-04 13:20:26 +0000