九十九路の羅針盤【illust/60865485】
◆組織名:商業国家ドレッドノート(代表名:トラウゴット・ジェファーソン)(国詳細:novel/7768336)
◆ポイント:200pt(強靭:30 知能:120 器用:20 機敏:10 幸運:20)
・先代:商業国家ドレッドノート/ジョアンナ・B・ポーラスター【illust/62665143】
「ご無沙汰しております、先王妃殿下。何かご入用のものがおありなら、いつでも声をおかけください。お安くしておきますよ」
・先代絆相手:聖ガランサス王国/星渡りの王 ミゲル・L・ガランサス【illust/62665163】
「かつての私の決断をお許しくださったこと、今も感謝の念は尽きません。いずれ陛下に御恩をお返しできれば良いのですが」
・先代絆相手次世代:聖ガランサス王国/星織の女王 シャーロット【illust/63162739】
「御身に剣を捧げることが叶わぬ我が身をお許し下さい、姫様……いえ、もう陛下とお呼び申し上げねばなりませんね」
◆申請等に関して
・既知関係は随時募集しております。民として所属の際は国設定をお読みの上で、齟齬のない設定でどうぞ!
・もしメッセージをいただけた場合は、お返事には即日~最長4日ほどお時間をいただくかと思います。
* * *
◆追記(最終更新:06/11) ※随時追記・更新
【絆】渦宙の流民/ケミツカ・トルアト・タインターレさん【illust/63179828】
――出会った時から、彼女はいろんな予感を引き連れた人物だった。
まずもって、秘書から今日はさる魔術の国のお姫様からアポイントがと言われた時から少しワクワクしていた。
そうして自分の前に現れたのは、歳若く溌剌とした少女。
まさしく若者の持つ可能性の権化のような空気、咲き誇る花の一つ手前――あれはまだ、おそらくつぼみの頃だった。
「――……ふ。ははは! ああ、いや、失礼。
王になる、人生短い、ショートカット、などと仰るものだからどんな無茶振りをしてくださるかと思っていたら、
意外と勤勉なお申し出だったもので、ちょっと驚いてしまった。
しかしプリンセス。申し訳ないのだが、一連の戦略については『大事なところ』をかいつまむだけでも時間がかかってしまう。
急いては事を仕損じるという言葉もある。どうだろう、まずはその夢(やぼう)とやらを、私に詳しく教えていただけないかな?」
「あの経済戦略の概要をお話すること自体はそう難しくはないんだが、
どの行動がどういった意図で行われ、どう作用し、どういう結果を齎し、どんな意味を持ったか――
そういった……まあ、簡単な言葉を使うなら『すごさ』を分かるには、政治経済に関する基礎的な知識があったほうがよろしい。
そしてその知識があれば、もっと他の、多くの物事を理解する速度も上がることだろう。ご自身の環境への応用もし易い。
どうだろうか、プリンセス・ケミツカ。数回で構わないから、当国首都の大学の講義を受けてみては。
近々、丁度いい集中講義がある。見識を広められる意味でも、決して悪い経験にはならないと思いますよ」
「大学生活はどうだ、ミツ。俺と知り合いだとダチにえらく自慢出来るだろ。……と、まあそんな冗談はさておいて。
今日の放課後の予定は? 何も無ければついてこい。あれば、可能ならリスケジュールして空けてくるといい。
学生のお前にではなくて、プリンセスにして里の盛り立て役のお前に紹介してやりたい人が来ていてな。
向こうも是非会ってみたいと言ってくださってることだし……めちゃめちゃ私服だから尻込みする?
なら服屋寄ってくか。買ってやるよ」
「ケミツカのことか? ああ、そうだな、気に入ってるよ。いやあ、会うたび何かしら変化を見せてくれるから楽しくてなあ。
その変化が概ね『成長』であることが彼女のすごいところだ。
熱意と才能があって、目標を自分で据えられて、努力を厭わず、他者に協力を仰げる。
それは商人や政治家としてだけじゃない、ひとりの人間として、まともにかっこいいところだろう? 若い身空で大したもんだ。
年相応に甘えたいところも寂しがっているところもあるのがまた良い。その上でああ在れることに、俺は敬意を評したいね」
「好かれてる自覚ならあるとも。彼女がこのまま俺を好いて咲くのなら、俺が手ずから摘んでやるのが筋ってものだろう。
だが無論、まだまだ若いお嬢さんだ。別に好きなやつが出来ることも大いに有り得る。そしたら応援してやるさ。
あんなにイイ女に育ってきてるんだ、選ぶのは相応にイイ男に決まってる。……なに? 自分を褒めてるって? ばあか、事実だろ」
「プロムのドレスだけは当日まで見せないって頑なだったから、わくわくしてたんだよ俺は。にしても、いやあ……。
……うん、俺にはドレスの良し悪しはあまり分からんが、今日のお前は本当に綺麗だと思う。エスコートを任せてもらえて光栄だ。
では、僭越ながら。今宵は私、トラウゴットがエスコートを務めさせていただきます。――プリンセス。お手を」
「会ったばかりの頃のお前には、勉強が出来たら菓子を。レディになってからは、頑張ったら食事や買物で俺の時間をあげてきたな。
頑張りには何らかの報いがあるべきだと俺は思う。だから、言い方は子供っぽくなるが、ご褒美を欠かしたことはないつもりだ。
今回もそうだ。お前の長く切実な熱意が報われるよう、俺はずっと祈ってきた。
お前は自分で夢を定めて、路を築き、登っていった。その誇るべき歩みを俺は知ってる。お前の言葉には、大勢がついてくるだろう。
頑張ってこい、ケミツカ・トルアト・タインターレ。
――褒美を用意して待っている。きっとお前が一番喜ぶものだ」
* * *
問題・疑問点等ありましたら、お手数ですがご連絡ください。
2017-05-31 15:02:13 +0000