【九十九路】ショール【第五期】

篠桐(幻
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企画元様 九十九路の羅針盤【illust/60865485

ショール(続投)前期【illust/62828252

ミグラルの王 スオウ【illust/62826597】のラーチェだったモノ。
ラーチェは個体名でなく種の名称である(詳しくは常空の国ミグラル【novel/8122165】参照)

前期絆 相手魂を売る者 オニュキス【illust/62748719
今期 魂を回収する者【illust/63162652

フェリシアさんから輝きという意味を持つ素敵な名前『レイ』を頂きました!

ショール・レイ 外見年齢18歳 164cm 中性
一人称:ぼく 他人称:君・あなた・呼び捨て
※CS中の数値が間違っていました 正しくは 合計150pt 20/60/15/15/40 となります。すみません!

スオウが契約を解いたために独りとなったラーチェ
現在はほぼ森に籠りきりになっており民との交流も薄くなっている
島墜落の真相を知るが言葉として口にしようとすると聞き取れない謎の高速言語になってしまうため何も語ることが出来ない
普段は夢を渡り歩いており殆どの時間を眠って過ごしている
眠るために羽をたたむ事を覚えた
たたんだ羽は紋章となってショールの衣服に表れている
サングィネムの血の情報を持ち体からはカシスの香りがするが肉体は不味く食用には出来ないようだ
気まぐれに訪れる共犯者の羽に埋もれてもふもふするのがここのところのお気に入り

「こんにちは。そう、その通り。これは君の夢だよ。素敵な風景が見えたらからちょっとお邪魔させて貰っちゃったんだ。よかったらお話してもいい?」
「ぼくの名前…?ショールという名前だよ。でもこれは彼との約束の名前だから、できたら君が呼びやすい名前をつけて呼んでほしいんだけど……だめ?」

魂の双子と契約を解いたことでスオウからショールへの確執はほどけ、今は夢の中でよく会話するする仲になった
「おしゃべりというよりスオウの惚気話を聞かされてるかんじだけどね。まあ、悪くはないよ。最近は恋のはなしを聞くのも楽しいんだ」
とは、共犯者であるオニュキスに語った言葉である

成長しないはずのラーチェだが、ここ数年で容姿は成年に近いモノに変化した
その際衣装にも変化が見られ眠りやすいゆったりした服装になっている
小指の蛇状の指輪は共犯者への約束の証だという
なぜ変化したのかは本人だけの秘密である

◇絆◇
フェリシア様【illust/63457203

冴え渡る月の宵、ミグラルの森に現れた揺蕩う月の泉のほとりで出会った可愛らしい泡沫の乙女
夢ではなく直に誰かと会うのはかの共犯者以外は久しぶりの事でした
浮かれてお茶に招き、ミグラルについて聞かれるまま話をしたり、ラーチェと戯れてみたり
お互いにヒト出ないものとしてのどこか共通した想いから、二人はすぐに仲良くおしゃべりするようになりました
たわいのない穏やかな時間。自分が自然に笑えていることに、ショールはその時気づきもしませんでした
彼女から貰った『レイ』という名前はショールの中でキラキラと輝いていました

いくばくかの時が過ぎ、旅を続けていくという彼女の夢にたまに訪れる約束をし、そうしてそれは永い時をつなぐ二人の路となりました

彼女がいる間本当にいろいろなことを話した
それこそたわいもない日常から、料理のレシピ、果ては恋についての話まで
彼女の好奇心はそれは可愛らしいもので、沢山の質問を受けてそれにこたえるのをいつか楽しいと思うようになっていた

そしてある時聞かれた。ミグラルの歴史

かつての王エンジュと結ばれたあんてなの影響で娘ビャクシン王の中に目覚めたモノ
次の王ユコウの中で島の軌道を掌握するほどに成長したモノ
王の身体に巣食い力をふるうことを覚えたソレはさらにユコウの縁で未来を予知する力を手に入れ、近いうちの憂いを予測し、本来双子になる筈だった王の片割れの運命を捻じ曲げ、遺跡の力でラーチェとして誕生させるに至った
予測は的中し、島が墜落しかける事件が発生する
未曽有の危機と判断したソレは、ミグラルにある本来の機能を起動させようとした
だけどそれは未遂で済んだ
なぜならぼくが己の中にあるミグラルの知識を使い遺跡の制御の一部を自分のものにして、スオウの中にその意識を眠らせることで事なきを得たからね
だけど完全にその意識をとざすことはできなくて、ユズリハのなかに二人目の人格として目覚めることとなってしまったのだ

──これが、ぼくだけが知りうるミグラルの裏の歴史だ

島の人間相手では不可思議な言葉になってしまうのに、どういうわけか乙女の前だときちんと自分の言葉として話すことが出来た

「いや、全然危なくはないんだよ。あれはただ学習しているだけなんだ。いろんな情報を集めてるだけなの。ラーチェっていう魂の写しを作ってるのもそう。遺跡の力というかアレの本能みたいなもの。なんでって?……うーん。それはさすがにひみつ。あっそんな顔しないでフェリシア。そりゃいつかはそうなるかもしれないけど、そうさせないためにぼくがいる……ああ、そうか。そうだそうだったんだ」

静かに聞き入る彼女の頬を見つめていたら、その答えがストンと落ちてきた

泉とともに旅立つ彼女に夢の逢瀬を約束しながら、ショール・レイは静かに決意する
「ありがとうフェリシア、君のあり方と泡沫の乙女としての生き方はぼくにとってかけがえのない教えになった。感謝してる。だから」

キャプション更新(7/24)

それではどうぞ今期もよろしくお願いします

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2017-05-31 15:00:33 +0000