【九十九路】フリイ【第四期】

おがわ
Preview Images1/22/2

九十九路の羅針盤【illust/60865485】に4期より参加させて頂きます。

「人は目的を持ってこそ輝ける。そうだろう?」

◇フリイ(free)
23歳(CSでは17となっていますが正しくは23才です)/166cm/中性
ポイント 50pt (強靭: 知能:50 器用:0 機敏:0 幸運:0)

根を下ろす地を求めて様々な場所を渡り歩いている柏葉の民の若者。
柏葉の民としていずれ根を下ろすであろう地に願う物はなにかを、考え続ける日々を送る。
好き:甘いもの、お喋り  
嫌い:辛いもの、暇

◇柏葉の民

樹齢を重ねた神木から生まれたとされる民。
特徴として背から幹の様な白い模様が浮かび、成長と共に全身に広がる。
模様が肌を覆い尽くすと寿命を迎え、その遺体は白い幹の緑生い茂る大樹となる。
そのため若者はみな自らが大樹の根を下ろすのに相応しい地を求め旅立っていく。

彼らは子を孕まない代わりに死ぬ間際に子孫の種を落とす事で命を繋いで行く。
種は彼らに所縁ある者の手のなかで芽を出すことによってのみ、咲いた花から赤子が生まれる。
柏葉の民はそうして命を繋いでくれた祖先の記憶も受け継ぎ記憶している。

彼らの残した大樹を大切に祀った土地や人々には様々な恩恵に授かるといわれる。

民の大半は視力が弱く、代わりに生き物に宿る霊など目に見えないものを識別することに長けている。
例えば人の精神や健康状態の様なものから、その辺に転がる石ころに残る思念までも感じとれるため感性が鋭い者が多い。

彼らには性別が存在しない。強いて言うならおしべめしべの二つの要素が存在する。
巡り合わせによってはどちらかの性別に偏ることもあるかもしれない。

大樹までの寿命:祖先の影響により個体差はあるものの平均的には約30~50年
大樹となった後:環境により重ねる樹齢は様々。
手入れされ祭られれば千年生きるとも言われている。
数年に一度ある季節に満開の花を咲かせることがある。

(5/17)✴︎素敵な絆を頂きました!
鳴り響く上弦の王 ハーシェル様【illust/62869581

あれは雨がそぼ降る日の夜。雨宿りがてら立ち寄った宿の傘下に彼は居た。
ーまた会いましたね、樹の妖精さん。
そう言ってこちらを見る瞳の鮮やかな色彩は私の目にも鮮明に映り、まるで熟れた木の実の様だと思った。
「へえ、私を樹の妖精だなんて、どうしてそう思ったのかとても興味深いね。
 ハーシェル、狼を連れた旅びと。貴方の目はとても目立つから一度見れば忘れないさ。
 私はフリイ。自由にのびのびと枝を広げられるよう…そう願って付けられた名だ、まぁ好きに呼んで。
 ただすれ違うだけの縁がこうして交わったんだ。雨が止むまでと言わず、心ゆくまで話そうじゃないか」
「寂しい、か。確かに誰もいなくなってしまったら後は枯れるしかないだろうけど、
 その地で最後の命が過ぎ去るのを見届けられたのならそれは本望というものだよ。少なくとも、私はね」
「でもなるほど、ヒトとは私たちをみてそんな見解をすることもあるのか。
 どうやら私は自身を語るのが下手なようだ、こんな話はあまりしたことがないから少し驚いてる。
 ふふっ、…ああごめん、なんだか嬉しくてね。そうだなぁ、じゃぁ次は貴方のことを聞かせてよ。
 その光る輪はとても希少な色をしているけど一体これは?どうして旅を?」

「おや、奇遇だね。私もそこへ行くところだったんだ。
 裏の話では多少危険なこともある見たいだけど、それでも行く?
 ……はは!冗談だよ、ちょっと気になる事を聞いたけど大したことはなさそうだ。
 大丈夫、いざという時は私の手を取って。」
「ここを出たら次はハーシェル、貴方の故郷を案内してくれるかい?」

沢山の国と様々な思想を持つ人々にであった。紛争や内乱を見てきた。平和の営みを見てきた。
その中でも特異な『国』をもつ彼の話は実に面白いものだった。

「ヒトが過去を振り返るのは未来を正しく見つめて道を切り開く為だと聞いた。
 その点貴方はとても聡明だと思うし、そんな貴方の国はきっとこれから明るくなるだろう」
「行き場のない人を受け止めるには、懐を大きく育てないとね。
 ああ、此処に帰って来ていいんだって、何があっても此処だけは変わらず何時も待って居てくれるそんな場所が望ましい」

望ましいと言いながら、私自身そんな生き方に何処か憧れを抱いていたのかも知れない。
彼と行動を共にすればするほどに、情を交える度に、今までにない未来を思い描くようになった。
ずっとずっと探していた、果てしない旅の答えがそこにある気がした。
だからこそ、その言葉は私にとってかけがえの無いものでーー

「ハーシェル、私の愛するヒト。
 貴方が思い描く国の形の一部になれるのならこれ以上喜ばしい事はないよ。
 実は貴方に言われずとも、私はこの美しいピトリスの谷に根を下ろしたいと思っていたのだけどね。
 …ほら、やっぱり貴方の言葉で聞きたいじゃない?
 ふふふっ こう見えて結構性根が悪いんだ。…あれ、気づいてたかな」

---

「じきに私は大樹になる。声を聞かせてあげることはもう出来ないけど、シェルと私なら対話をすることなんて造作もない事だ。
 この谷に訪れる運命と共に私は生きる。だから笑って、また会おう」

◇絆について
素敵な絆を頂きました。
メッセージの返信は早めにを心がけていますが、最長3日頂く事があります。
2日以上タグやキャプション上に何の変化も見られない場合は不着の可能性が御座いますのでお手数ですが再送をお願いします。

4期からの新参者ですので不備ありましたらお声かけくださると助かります。

#(❁´ogawa`❁)#【九十九路】#【九十九路】第四期#【九十九路】羅針盤:明星#【九十九路】中性#【九十九路】絆:済

2017-05-14 14:59:32 +0000