1959年のフランクフルトモーターショーにおいて、ポルシェ356は1950年からの本格的な量産状態(生産開始は1948年の暮れ、または1949年初頭から)になってから二度目の大幅なマイナーチェンジを発表。ポルシェ356B(T-5型)はこの時登場します。
そして、このモデル末期に登場したのがこれまでのポルシェ向かいのボディ生産会社のロイター(ロイターの一部が現在のレカロ)製ボディでなく、遠く離れたカルマン製ボディを載せたのハードトップ『カルマンハードトップ』です。
最大の特徴は本来カブリオレ(オープンカー)用に用意された着脱式ハードトップを溶接して固定式に変更したことです。これによりなだらかな後ろの傾斜を持つファストバックのクーペとは違う、段違いの傾斜を持ったノッチバックのクーペに仕上がっています。その他、ゼニス製キャブレターに変更した四気筒1600cc水平対向エンジンを搭載し、75馬力を発揮。ベースとなったオリジナルより出力が15馬力上がっています。
1961~1962年の僅か1年間の生産台数は1961年に1048台(T-5型ボディベース)、1962年に99台(T-6型ボディベース)と合計1147台と非常に少ないものでした(356Bは1959~1963年までに全体で31192台生産されている)。
日本国内にも当時の輸入総代理店のミツワ自動車を介して少数輸入されています。
今回もカラーバリエーションです。
2017-04-29 21:42:03 +0000