◆こちらの企画様【illust/60865485】にお邪魔します。
◆前期:ファウストベル【illust/62009178】
◆聖骸 ルスカダベル
辺境の小さな医療国家。医療従事者は全員顔を隠していることから、別名『顔のない医師国家』。
丘陵となる国土は、昔この地を塒とした巨獣の遺骸と云われる。
森に覆われた国土からは薬草が豊かに自生し、それらを外交の術とする。
ルスカダベルの民は聖獣の末裔を象徴とする。末裔は国の培った医療技術の全て、加えて両頬に千里眼を持つ。
普段は教会の最奥の閉ざされた扉の先に居り、仮面を被った一部限られた者しか会うことができない。
次代の聖獣は先代の聖獣の得た知識を引き継ぐ。
聖獣の末裔は、密接な外交相手、それに値する人物に最大の親愛の証として捧げられる習わし。
その際に譲渡相手に伝えられる条件は、『三十年の期限の内に聖獣を“贄”としなければならない』というもの。その手法は問わない。
末裔は贄とされる際、贄を捧げた者にとっての“望むもの”を叶える。
その精度は、これまで聖獣に与えた時間や引き出された知識によって異なり、時間が長ければ長いほど、知識を引き出せば引き出すほど下がってゆく。
それが0となり、聖獣が聖獣たる意義を保てなくなる期限が三十年。
贄として捧げられなかった聖獣がどうなるか、語られることはない。
◆アリュシャンベル /5歳/中性/150cm
先代ファウストベルが贄となり、その次代として生まれ出でた聖獣の末裔。
歴代の中でも怠惰な性格をしており、本を読むことと眠ることを好む引きこもり気質。
表情の機微はあまりなく、何を考えているか傍からはよくわからないが、外の世界のこと、人の感情の機微の話には興味を抱くようである。
早く責務を全うしてずっと寝ていたいと思っている。
本来は食事を必要としない体質だが、嗜好品としてひよこ豆を好んでいる。
翼は不定形でその日その時によって生えている場所が違う。飛べない。
◆所属に関して:
種族等問わずご自由にどうぞ。医療従事者はペストマスクを付けていますが、それ以外は特に決まりはありません。
◆◆素敵なご縁を頂きました!フォルナーキスさん【illust/62344479】
初めての逢瀬は、扉越し。しんと静まり返った、生きた人の気配のない大聖堂。
“それ”に定められた時間を、定められたように過ごす日々に、突如として現れた人。
“それ”にとっては、マスクを越さない、初めて聞くのヒトの声でした。
扉越しに触れたてのひらは不思議と温かくて、彼の語る物語は、怠惰な興味をくすぐるには十分すぎるものでした。
だから“それ”がやがてこっそりと、固く閉ざされた扉を開けてしまったのも、至極当然のことだったのです。
「フォルナーキス、ああ、見てみたかった!私は嬉しいです、貴方は不思議な形をしているのですね!
大体私とおそろいですが、その腕が不思議です。さわってもいいですか?
あっ…336時間振りに立ったので…あ、ああ~ごろん…」
「白くて、ふわふわしているので、…モアさんも空を飛ぶかと思ったんです。
違うんですか…?モアさんは、鳥さんではない……??」
「フォルナーキス、疲れていますね?
特別に私を枕にする権利をあげましょう。さあ、こちらへ。私と一緒にごろごろするのです。
えっ…いいんですか?必要ない?羽枕ですよ?もふもふですよ?極上ですよ…?」
「…不思議です。あるまじきことです。フォルナーキス、聞いてください。
貴方と出会って、私は沢山のことを知りました。ルスカダベルのひとが教えてくれなかったことを、貴方は全部隠さず答えてくれた。
『私は贄になりたい』。それが私に課された、私の唯一の望みです。…そのはずでした。
美味しいごはんにお友達、欲しいものがたくさんあります。見たいものがたくさんあります。全部貴方が教えてくれた」
「手をつないで、離さないで。貴方だけの私にして。
欲しいものはたくさんあるけれど、貴方の手の温かさに替えられるものは何もない」
それはきっと、いつか見た聖獣の夢の続き。
◆ 絆関係に関して既知関係等お気軽に!
重たい設定の国ではありますが、所属や性別、恋愛の有無問わず、相性を大切に素敵なご縁があれば幸いです。侵略等の薄暗い関係も喜んで!
お返事はなるべく早くを心がけますが、~3日ほどお時間を頂く場合がありますので、予めご了承ください。
2017-04-09 08:22:03 +0000