◆九十九路の羅針盤【illust/60865485】
三期から参加させて頂きます。よろしくお願いします。
◆ラヴァン/laván
中性/120cm/--歳(外見年齢6歳)/雷霆の羅針盤
一人称:わたし/二人称:あなた、〜様
とある魔法使いに造られたホムンクルス。又の名を災厄の器。
瞳は邪視となり、それを直接見た者を不幸にさせる。製作者の魔法使いに命じられるまま他人に不幸を振り撒いていた。
不幸の度合いは人それぞれで、ラヴァンにも制御できない。
形態変化も容易で、魔法使いの命に従いか弱い幼女の姿を取っているが、基本的には中性(無性)。
魔法使いとは死別している。自身と主を引き裂いた要因たる男を探して旅をしている。
自我に目覚めると災厄の器としての力は徐々に喪われていくようだ。
♥素敵な絆を結びました!
ティティエルルさん【illust/62277167】
男を探している。旦那様を目の前で亡き者とし、わたしの手枷を外し笑った男だ。
何故あの男は「生きろ」と言ったのだろう。男の瞳は妙に熱く滾り、抱き締める腕は力強くて震えていた。
あの時胸に灯ったものの正体を知りたくて、行方の知らない男を宛てもなく探し続けている。
◆
不思議な香りが鼻腔をくすぐった。それは旦那様が嗜みでつけていらした香に似ていて懐かしさが込み上げてくる。
香りの主は小瓶を川に流していた。小瓶を見送る瞳は暖かくて、あの男を彷彿とさせる。
そう、過ぎった疑問がそのまま口をついてしまったのだ。なにをしているのか、些細で返答を求めない問いかけだっだと思う。
香りの主は、驚きつつも丁寧に答えてくれる。しかし残念ながらわたしには理解するに至れない。
けれど、疑問を抱いてそれに答えを貰えたのは初めての経験だった。充足感と云うのだろう。
今まで感じたことのないもの。それを与えてくれた香りの主の纏う空気がなにより心地よかった。
◆
香りの主の側にいると、充足感が満たされる。比例して知識欲が増えていく。
浮かぶ疑問を打ち明ければすぐに答えが返ってきて、その度に香りの主がすごいひとのように見えるのだ。
表情の明るさはますますあの男を思い出し、きっと香りの主は男と同じようにわたしの力を望んでいないのだと思い知る。
わたしは香りの主といて満たされるけれど、香りの主はどうなのだろう。この関係はなんなのかと新たな疑問が過ぎる。
いっそ香りの主が、本当の主人(バアル)になってくれたらいいのに。
◆
おともだちとはなんだろう。香りの主はわたしに何を求めてくださるのだろう。首を捻ると意味を教えてくれる。
それは旦那様のお言葉に従って生きてきたわたしでは考えもしない関係で、香りの主はとてもすごいひとなのにいいのかと思う。
けれど香りの主が他でもないわたしを選んでくれたことは紛れも無い真実で、自覚すると胸の内から熱いものが込み上げて来る。
あの男の瞳の奥です滾っていたものとは違う別の熱さ、初めて得られたもの。
熱に浮かされたままに、今までどうしても呼べなかった香りの主の名前を呼んだ。
「はい。香りの主──いいえ、ティティ。あなたとおともだちになりたい」
◆
事象には終わりがある。旦那様との時間が永劫でなかったように、ティティとの旅も終わってしまう。
ティティにはティティの目的があり、わたしにも目的がある。それは仕方のないこと。
いろいろなことを教えていただいた。思えばあなたは友人であり先生のようだった。
心にぽっかり穴が開いてしまったようで、この気持ちはなんと言うのか、それを聞きそびれてしまったことが気掛かりだ。
けれど、あなたがたくさんくれたように、いつか心からの笑顔をお返しできるように。
あなたの優しさを残せるように、ここからまた旅立つべきだ。大丈夫、大切な友人にまた会えると信じている。
「ありがとうティティ。大切なおともだち。あなたから頂いたものをきっと無駄にはしません。
あなたの旅路が素晴らしいものでありますように。そして今度は一緒に笑い合えますように」
◆
ティティは幸せの花だそうだ。だからだろうか、おともだちは不幸の力を抑えてくれていたのだろう。
ベールを外し、目を見てしまった者が不幸に見舞われる。その様を見て、誰かが悪魔だと詰り石を投げてきた。
──そうか、不必要な不幸は世を乱すのか。ティティは離れてもなお大切なことを教えてくれる。
もっといろんなことを知りたい。きっと不幸の力を必要以上に抑える方法だってあるはずだから。
◆此方のキャラクターは続投という形で繋げて行けたらと思います。
国、組織、民、性別問わず素敵な絆を結ばせていただけましたら幸いです。利用するなどの暗い関係でも大丈夫です。
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2017-04-05 07:45:25 +0000