【九十九路】デンテ・ディ・レオーネ【第三期】

soPra
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◆九十九路の羅針盤【illust/60865485】参加させて頂きます!

◆組織名:デンテ・ディ・レオーネ
◆代表:レミニッシェンツァ
 月光の羅針盤 ポイント:50pt
 中性(無性別) / 65歳 / 169cm / 一人称:僕 二人称:貴方

◆前期:レミニッシェンツァ【illust/61719657
◆前期絆相手:聖ソフィウス・ナハシュ修道会 / マレーネ・ルドウィッチ様【illust/61733941
 「マレーネ、君にもスペランツァの姿を見てほしかったのにそれが叶わないのが残念だよ。あのこは優しくて良い子だね。君によく似てる…。」
◆前期絆相手今期:聖ソフィウス・ナハシュ修道会 / スペランツァさん【illust/62291786
 「スペル、僕は君がその名の通りマレーネの願いを叶えてくれることを願っているよ。
 酷な事を言うけれど……。でも僕は君を誇らしく思っているよ」


★組織と妖精の詳細な設定は、こちらをご覧ください
デンテ・ディ・レオーネについて→【novel/7896285

◆とある老婆の願いから生まれた妖精。
 マレーネとの出会いと別れから考えこむことが増え、現在はふらふらと休息の場所を探している。
 あまり元気がないが、時折昔のようにケラケラと笑う。
 妖精の子ども達も連れているが、願いを叶える事には少し慎重になっている様子。

◆素敵な絆を結んで頂きました(4/5)
 常夜の薔薇城【旧・薔薇咲く夜の都グラナートゥム公国】/
 白薔薇姫マリア様
illust/62188261
 
「こんばんは、初めまして。
 こんな時間に出歩くなんて危ないよ?君こそ迷子............じゃ、なさそうだね。なんとなく」


深い闇夜の中現れたその人は、妖精の光で薄くぼんやりと照らされていました。
暗闇の中で拾える僅かな情報から、彼女は「お嬢さん」と呼べる年頃に見えましたが
まるで子供に語りかけるような話し方や声色から、そうではないことも感じました。

休息の場所を求めていたレミニッシェンツァに、彼女の誘いは願ったり叶ったりでしたから
思い出話をすることを宿代がわりとして、彼女の城にしばらく滞在することに決めました。

「僕も君のような人には初めて会ったよ。不思議と懐かしい人だ。
 えーっと、マリアって呼ばせてもらおうかな。...よろしくね。」


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自分の手の届く範囲すら満足に見えない暗闇でも、遠くの城の灯りはぼんやりと明るくみえました。
心音が聞こえるほどの静寂は、当時のレミニッシェンツァには心地よいものでした。
彼女に話をすると、自分にもよく聞こえるのです。
息を吸う音も、吐く音も、言い聞かせるように何度も何度も。

「ばあちゃん…母はいつも笑ってる人だったよ。おおらかというより大雑把だったね、あれは!
 マリアもいつも微笑んでるよね。そうしていてくれるとなんだかホッとするよ」


「友人はとても優しい人だったんだ。でも死んでしまった。
 何も殺さなくてもよかったのにとか、動かなくなってしまって悲しいとか、そういうのは後からくるもので…
 あの時僕がどう思ったのかあまり思いだせないんだ。…なんてね、色々考えるよ。」


「僕にもマリアにも"心"があるから、
 だから僕たちはこうやって話をすることができるんだろうね」


優しく髪を撫でてくれた彼女は、ある日の母のようでした。
再び蘇った思い出は、彼女の言葉と共にまた心にしまわれました。
きっとまた、思い出す日もくることでしょう。

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遠い記憶の中の声が、大丈夫と告げてくれているような気がします。
「立ち止まっても、後ろに進むことはないんだから!」
また旅に出るまで、もう少し。

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2017-04-01 14:23:39 +0000