名岐鉄道デホワ1500形→名古屋鉄道デワ1500形→デキ1500形:
1934年日本車輌製の電動貨車。1501号と1502号の2両が作られ、貨物輸送用として従事した。
木造の車体を持つ有蓋貨車、アメリカ式に言えば「ボックスモーター」と呼ばれる車であり、
貨物室の荷重は8t、車両の一端に菱形パンタグラフを備える。台車は日本車輌D-14。
1939年の名鉄成立後に形式を変更して「デワ1500形」となる。戦時中は電気機関車が不足したため、
その代用として使われることも多かったであろう。
1954年には貨物室内部に機器類を設置、1500V昇圧に対応したが、これにより貨物の積載ができなくなったため
車種を電気機関車に変更し「デキ1500形」を名乗った。1501号の台車はその後、他の電機から流用されたであろう
ボールドウィン系の台車に振り替えている。
主な活躍の場は犬山線であったが、木造車体の傷みが激しかったことに加えて、
もともとが電車であるがゆえに、他の電機に比べ非力だった。そのため1966年に2両とも廃車、解体された。
2017-03-21 12:10:45 +0000