九十九路の羅針盤【illust/60865485】引き続き参加させて頂きます。第二期も宜しくお願い致します。
■国名:幽言の水鏡 ルイシャン 建国?年/補足・詳細【novel/7769565】/ 国章【illust/61214896】
■代表:早花 [ハヤカ]
◇前期からの変化
新たな暦の制定/絆を主題とした絵巻物の流通/新生物発見/薬学の発展
発見された新生物とは、ラカジュ【novel/7778147】に生息するフォッツェの事。
湖を通して道が繋がったらしく、ルイシャンに流れ着いてからそのまま生息するようになった。
直接の国交が無いため正しい名前などは分からず、「氷息(ひょうそく)」と呼ばれている。
■前期代表:初花【illust/61214326】
◇前期絆相手:明珠さん【illust/61214415】 今期【illust/61696345】
■(3/23)素敵な絆を結んで頂きました!
骨飼いの渡り里 トル・ガルト 代表フランダンさん【illust/62034210】
「遠路遥々ようこそいらっしゃいました、トル・ガルトよりお越しの皆様。霧で大変でしたでしょう?
このように外界から隔たれた小さな国ですから、こうして他国の方がお越しになるのは珍しい事ですし、お訪ね下さって光栄です。
貴方がたの探し求めているものに繋がるかどうかは判断がつかないのですが、私の知り得る限りの情報をお渡ししましょう」
「フランダン殿、長旅でお疲れでしょう。疲れを取るのに良い茶葉と甘味がありますので、お茶にしませんか?
それとも、甘味よりも塩気のある食べ物の方がお好みでしょうか。確かお煎餅をお裾分けして頂いたので、持って参りますね。
あ、すみませんお召し物にほつれが…お煎餅と一緒に針と糸も持って参りますので、少々お待ち下さい。
……お待たせしました、繕いますから少しじっとなさって下さいね。はい、出来ました。お煎餅はこちらに…。
どうかなさいましたか…? 何か失礼な事をしてしまったでしょうか…」
「周りの者にも、あまり教主自ら動くなとは言われているのですが、動いている方が落ち着くもので…。
フランダン殿は、お若いのに立派に長としての一族を率いてらっしゃって、それに驕る事もなくて、素敵だなと思います。
…ですが、私の方が年長だからでしょうか。何だか弟を見ているような気持ちになって、つい甘やかしてみたくなってしまうのです。
こうして世間話をしている時くらい、肩の力を抜いて、私をお姉さんと思って甘えて下さっても、良いのですよ?」
「大切な人を失う痛みは…とてもよく分かります。かつての“わたし”もそうだった。――“わたし”は、この国の生まれではありません。
夫を喪い、嘆き悲しんで、思い詰めて水の流れに身を……気が付いたら、此処へ流れ着いていたのです。
当時の教主様――先代ですが、その方に新たな名を授かって、お役目を引き継いで、今日まで生きてきました。
『ハルトリーゲル』、それが“私”が殺した女の名前です。……すみません、つまらない話をしてしまいましたね。
今日はもう遅いですから、宿でゆっくりとお休み下さい。今話した事は、どうか…忘れて」
「本当は、ずっと悩んでいたのかもしれません…あの日の選択は、果たして正しかったのだろうかと。
だけど貴方は“わたし”の弱さを、強いと…尊いと言って下さるのですね。
それなら私は、あの日の“わたし”の選択が、間違いじゃなかったって誇る事が出来る…。
命を絶っていたなら、この国に流れ着かなかったら、教主にならなかったら、きっと貴方には出会えなかったと思うから…」
「別離の、身を引き裂かれるような悲しみは、何よりも理解していると紡いだ同じ唇で、
自分が長くは生きられない身である事を告げるのが、どんなに心苦しく、恐ろしかったか。
教主を継いだ者の宿命なのです。大きすぎる力の保持は多大な負荷となり、器である私の体は耐えられなくなっていく。
私に残された時間は、そう長くない。だからこそ、これ以上貴方を大切に想ってしまう前に、身を引かねばならなかったのに。
――傍に居たい、居て欲しいと思う心に抗う事が出来なかった。ですから、これは私の我儘です。
貴方を愛しています、フランダン様。願わくば、この身が果てるその時まで、貴方と共に……」
■既知関係について
友好的な関係も、そうでないものも歓迎しております。何かピンと来るものがあればお気軽にご相談下さい。
■所属について
補足【novel/7769565】をご参照下さい。
■返信について
即日~二日以内にお返事致します。それ以上経っても何処にも反応が無い場合には、お手数ですがご再送下されば幸いです。
2017-03-02 04:10:26 +0000