素敵企画様*九十九路の羅針盤【illust/60865485】の第一期に二人目で参加させていただきます。
「外に出たいとは思わないさ。でも、消えてしまうのなら証を残したいだけ」
◆ツァーンラート◆
年齢15歳*160㎝ 一人称:僕 二人称:貴方 その他例外あり。
学院都市ステグラに暮らす少年。
外の世界に強い興味を示しており魔力を織り込んだ紙ひこうきを飛ばしては誰かが拾ってくれる日を待っている。天使になることに対して特に何も考えていないが自分が存在していた証を外に残したいと考えている。
とある富豪と娼婦の間に生まれた不貞の子。娼婦の正体は魔女であり現在は闇の中に封印されている。
魔女は封印される前に生まれた赤子を学院都市ステグラに託した。
魔女の誤算は赤子が成長し、少年になった頃、外を願ったこと。
◆2/27*素敵な絆を結んでいただきました!
約束と再会の国クロプリトロカ イリュシエール様【illust/61637431】
天使になることに対する恐れはないはずだった。そのはずだったんだ。
雲の流れが早い、晴れの日だった。飛ばした紙ひこうきを誰かが拾ったらしい。急に意識が飛んで慌てた。幸い休み時間だったので突っ伏していても特に問題はなかった。
映ったのは長い髪の…。
女の子だ。これは女の子、知識では知っているけど初めて見た。
「こんにちは。外の人、大丈夫?」
音も人型も良好。よかった。彼女は驚いた顔で固まっている。
「僕はツァーンラート。学院都市ステグラに暮らしています、君の名前は?」
しばらく呆然としていたけれど綺麗な声でクロプリトロカ国のイリュシエール、と名乗った。
クロプリトロカ、籠の鳥の僕は聞いたことはないけれど本当に外の国にまで飛んでいったんだ!なんて素敵なんだろう!
「イリュシエール、初めまして!よかったら君の国のお話を教えてくれないかい?」
大きな目を丸くしてまた驚いた顔をした彼女の顔を僕はこの先天使になるまで忘れないだろう。
*
「もっとお話ししてくれるのかい?君の話はとても面白いね」
「君に会えたらいいのに。そしたら一緒に旅に行こうよ(現実にならないことは理解してるけれどそう思わずにはいられない)」
「ご飯ちゃんと食べた?大きくなれないよ?今度一緒に食べようか」
「死ぬ…?ってどういう……ああ、そっか、君もこの先いなくなるんだね。僕もお揃い、あと二年経ったら天使になっていなくなるんだ」
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イリュシエールは国で崇められている偉い人で、僕と同じ外に出ることができない人なのだそう。
事情はあまり教えてくれなかったけれど外の人は自由で縛られることなんて一つもないのだと思っていたから驚きだ。とても親近感を感じる。
だんだんと彼女が心を開いてくれているように感じる。
表情とか声のトーンの変化が花が開く様を見ているような心地だ。
でも僕の時間はもう残り僅かで彼女の感情の開く様を最後まで見ることができない事実がじわじわと僕の心を抉るんだ。苦しい。まるで…。
僕も彼女に触れたことで人になったのだろうか。
「きっと僕の方が先にいなくなってしまうけれど君がいなくなるまでは君の中で生きられるんだ、だからどうか僕を忘れないで…、なんて望んだら君は困るかな」
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今までありがとう。僕がこの世界にいられるのはもう僅かです。クロプリトロカのこと、君のこと、知れて良かった。学院で正しく生活していたらきっと知り得なかったことだ。それから、秘密を教えてくれてありがとう。君の体が変わるまで覚えていてくれていたら僕は幸せ。僕の証として結い紐を紙ひこうきにつけて贈ります。
どうかイリュシエールが外の土を踏む日が来ますように。さようなら。
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同志よ、ツァーンラートの技術をここに遺す。どうか生徒会に見つかることなく誰かが引き継いでくれますよう、祈ります。
◆所属させていただきました◆
学院都市ステグラ【illust/61608649】
生徒会長ルグリ様
「生徒会長のお姿は立派で…見習わないと」
「ありがとうございます、生徒会長もいかがでしょうか?よく飛ぶものができると気持ちがいいですよ」
◆形に限らず素敵な絆を結んでいただけたらと思います。学院を出る予定はございませんので婚姻は出来ませんが、次世代はツァーンラートの遺志を継いだ者を出す予定ですので出来る限りお相手様の特徴を含みながらキャラメイクできたらと考えております。
申請をいただいた場合、即日もしくは三日以内に対応したいと思っております。
素敵なご縁がありますように…
◆問題等ございましたらメッセージからお願いします。
2017-02-25 07:15:19 +0000