【九十九路】終の街エルロード【第一期】

やの
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九十九路【illust/60865485
参加させていただきます


◆終の街 エルロード
病や呪いの苦痛を和らげる術と世界各地の葬儀の知識が集っている。
それ自体を治すわけではないが、まれにここから自力で回復方法を見出すものもいる。またほとんど毎日どこかで葬儀が行われているが文化によってはお祭り騒ぎなので意外と雰囲気は明るい。
医者や患者のほかに、死生観の学者や研修医なども滞在しており、旅人も拒まない。
この街を、最期の希望というものもいれば、死に穢れた場所と呼ぶものもいる。

◆ジニア
いつの世も一人現れる「黒冠をもつ者」。
いつの間にか存在することもあれば、ここで生まれたもの(珍しいことだが)が突然冠を得ることもある。
この都市の最奥にある大きな扉の形のレリーフの前に、門番のようにたたずんでいることが多い。
ただそこに縛られているわけではなく、ふらふらと都市の中をめぐっていたりもする。
ジニアはいつからかここにいる。特別何かをするわけではないが、光る蝶たちには好かれているようだ。
性格はぼんやりしているように見えるが意外としっかりしている。

◆素敵なご縁をいただけました
魂喰らいの魔女 レーオンハルトさん【illust/61408339
かの旅人が訪れたとき、何が彼女の琴線に触れたのか分からないが、ジニアは珍しくその個人に興味を示したらしい。

「てんしさま?私は、ジニア よ」
「ダイドウゲイってなに?見せて?」

「あなたの“それ”は死なないのにノロイなの?なにがダメなの?ふつごう、ある?」
「食べるのは生きてるから…じゃくにくきょうしょくは自然のせつり……でも、かわいそうだからいただきますとごちそうさま、してね?
てんしさんとの、約束です」

どこかぼんやりと街を眺めたり、ふらりと散歩のつもりか見回りか、突然いなくなったり現れたりするジニアは、その旅人と言葉を交わすようになってから笑顔というものを覚えたらしい。
人らしくなった、と住民からの声も聞く。

「生きてる人とさよならするのは良いこと…なのに。あなたとさよならするの、悲しいな…」

「歓迎、するよ!
またね、レーオンハルト・アトラプルオム。あなたの名前。たいせつに、とっておくね」

記録に残しておくべきことがもう一つ。
その旅人が滞在費の足しにと請け負った地質調査の結果、黒冠のものが立つ扉のレリーフは、ただの彫刻ではなく、どうやら本当に扉の機能を有しているらしいことが明かされた。
そのことをジニアが知っていたのか知らなかったのか、尋ねても返ってくるのはいつもと同じ視線だけだった。
だがその事実の判明は、彼女にとって不都合なものではないらしい。
私には判断しかねるところだが….
この後も、かの旅人がやってくるのを楽しそうに待っている姿が見られたから。

「レオ、いらっしゃい!
あのね、また会えたら言いたいことがあったの」
「貴方とってもキレイね、魔女さん。
私魔法にかかっちゃったみたいだよ。貴方に会うと、嬉しくって、幸せなの」

◆絆について
武力が無いので戦争はできません。その他は相性次第でなんでもアリと思っています。
大変申し訳ありませんが、ご縁をいただけた場合次世代は必ず出しますがタイミングによっては期をまたいでしまうことがあります。
ありがたくもメッセージをいただけた場合は即日~2日でお返しいたします。

既知関係はお気軽にお声かけいただければうれしいです。

よろしくお願いいたします。

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2017-02-20 04:14:36 +0000