開催おめでとうございます。
九十九路の羅針盤【illust/60865485】へ参加させていただきます。
❖人種差別の国 サン・ヴィルセルマ帝国
長い間、鎖国状態にあったが、現皇帝に変わったのをきっかけに開国した国。
種族(大まかな分類)によって仕事を国が割り振る制度が特徴的。
小さな不平不満はあるものの、円滑に国家運営がなされているために、ここ数十年は大きな内乱は起きていない。
「人種差別の国」と呼ばれるのは、この制度の為。
なお、上層部は「区別」と主張しているようだ。
人種差別の国と呼ばれるもう一つの理由は、建国時から存在する異種族間の婚姻・恋愛を禁忌とする純血主義のため。
この禁忌を犯した者たちへの制裁は、「片方の死」という形で行われる。
混血の者はその生を全うするまで奴隷として生き続ける運命をたどる。
特殊な制度でありながら国が成り立っているのは奴隷の存在が大きい。
しかしながら一定数、混血であることを隠して生活する者もいるようだ。
彼らは容姿に異種族の特徴が表れなかった幸福な例なのかもしれない。
経済的には豊かで、軍事力もそれなり。しかしながら、共産主義にも似た制度の弊害か、芸術面は発展途上かそれ以下。
国民以外の混血者を特に罰したりはしないが、一部では腫れ物のような扱いをしたり、後ろ指を指すこともあるようだ。
詳細【novel/7768101】
❖皇帝 ハルア・ルヴィエレセーレ
19歳(17歳の時に即位) 男(戸籍上)
父であった前皇帝の急死により、17歳で即位した18代皇帝。
政治のほとんどは種族の代表者に任せており、自分は一日のほとんどを民の労働を手伝って過ごしている活発な青年。その割には政務も滞りなくこなしている。
❖素敵な絆を結んでいただきました!(恋愛)
ミュリールさん【illust/61349964】
「む? 見ない顔だな、旅の者か。よし、そうだ。お茶に行かないか?」
思い返せばきっとそれが発端だった。
別に私は旅の者を茶に誘うことは珍しくないし、むしろ自然で、いつものことだって、その時の私は思っていただろう。
--彼女に、私の秘密が知られるまでは。
はじめてのことだった。
別に口封じに地下牢に閉じ込めたり、処刑をしたりなど、そういう考えは一切浮かばなかった。
少しだけ、嬉しかったのかもしれない。だから、私は彼女に「誰にも言わないで」と静かに口添えをしただけで、何もなかったかのように話をもどしたのだ。
その夜、久しぶりに涙を流した。
自分の秘密を知る人がいる。
どうしてこれだけで気持ちがこんなにも楽なのだろうか。
次に彼女に会った時、どんな話をしよう。どんな顔をして会ったらいいだろう。
誰かと会うの楽しみだなんて、これもはじめてだった。
だから、君がこの国に居続けてくれるって言ってくれた時、私がどれだけ嬉しかったか。
ああ、この感情が人を愛するということなのか。
この歳でやっと初恋だなんて、君が聞いたら笑われてしまう。
でもだからこそ、君にたくさん言おう。
「好きだ、愛しているよ」って。
【既知関係について】
国外:
申し訳ありませんが、開国して2年ほどの国なので国外の方と「古くからの友人」などは難しいです。そのような関係以外でしたら、不倫を誘っていただいても悪友などでもどうぞご連絡ください
国内:
特に制限はありません。
【国の所属にあたって】
貴族階級、種族の代表者、混血だががんばって隠し通しているなど適当に作っていただいても大丈夫です。
王の秘密を知る者、などを作る場合はメッセージをお願いします。
各種メッセージは2日以内に返信する予定です。
「この国から人種差別がなくなったら、私と結婚してほしい!」
君にそう約束したのに。
脆い、人の身ではその約束は果たせそうにない。
私は臆病だから、この国で休むことなんてできなかった。
挙句身体の酷使して、この結果。
情けないね。
最後に君の顔すら、見れないだなんて。
ああ、悔しい。
ただ、悲しい。
君の「嘘だ」と怒る顔も、
意地悪をするときの笑みも、
「好きだ」と言われたときの照れた顔も、
その綺麗な髪も、気品のある仕草も、
感情豊かなその尾も、
私に触れてくれるその手も、
全てが好きだった。
君の手を引いて、どこか知らない国に逃げてしまおう…
そんな絵空事を何度も夢見たことか。
きっとそんな弱音を吐いたら私は君に嫌われてしまうんじゃないかって、いつも恐れていた。
今思えば、それが私と君にとっての最善策だったんじゃないだろうか。
後悔ばかりが募ってゆく。
もっとたくさん、君に、君たち触れておけばよかった。
もっとたくさん、君たちに残せればよかった。
もっとたくさん、君に言えばよかった。
「---、----、--よ」
2017-01-31 15:00:21 +0000