【夢あるき】第十八夜

みりぼね@クモモ

「蒼い帳を歩いていると、大きな花に出会った。

僕はその花のいわれを知っている。

アダムとイブが知恵の実を食べた時、その実の種は二人の心の中に宿った。
彼らが楽園を追い出されても、子孫にその種は受け継がれていった。

その種は、
つまらないものや、
使い古したものや、
もう使われなくなったものや、
死んだものを、
肥料や栄養にして、育つ。

これは、そうして咲いた、僕の花。
つぎはぎだけど、美しくもないけれど、虹色の、僕の花。」

深夜に突然浮かんだのでちくちくしました。
ところで使用ツールに「布」がないのはやっぱり「絵」っていうには邪道だからなんでしょうか。

企画元【illust/45452018
夢を見ている奴【illust/45781069

#【夢あるき】

2017-01-24 03:28:09 +0000