出会って幾度も繰り返されたスペルカード戦。勝つ日もあれば負ける日もある。この間は私の勝ち。今日は私の負け……紫の勝ちだった。「いたた……」「全く貴女も懲りないわねぇ。まぁ幻想郷のルールに従っていただけるのであればいくらでもお相手しますが」「ええ、次は5連勝位……痛ぅ」「あらあら。……今日は少しだけムキになりすぎてしまったわね。怪我をさせ過ぎたのは謝るわ」 そう言いながら彼女は私についた泥を綺麗なハンカチで拭っていき、次は何処からか取り出した、別のハンカチ(こちらは少し濡れていた)で傷を拭いていく。「女の子としては反省かしらね」「それはボロボロの私? それともムキになったアンタ?」「さぁ、どちらでしょう?」そう言って彼女は少しだけ困り顔を含んだ笑みを浮かべながら私を綺麗にしていった。何故か、私はそれを少しだけ、ほんの少しだけ胸が詰まるような思いで眺めていた……。 ※という感じのシチュエーションをイメージして描いていました。仲が悪そうなこの二人ですが、個人的には、最終的には結構仲良くなるようなそんな気もしたりするのです。
2009-09-11 13:06:52 +0000