pixivに、これまで封印してきたデジタル絵をあげてみる、というのはどうでもいいとして.....
本題、現代の貨物船。特に低速肥大船と呼ばれるものについて。(例:タンカー)
旧来からのバルバスバウに代わり、近年では「シーマージン低減型船首*」というものがではじめた。
バルバスバウは平水時、造波抵抗を極小化するが、実際の海面では波があり、波(特に正面波)の抵抗によって速度低下が生じる。これを、低減するには正面からの波を切り裂くようにすればよい、という思考で生み出されたものが、Ax-bowである。これについては解説PDFがあるので割愛(すいません)。次にLEADGE-bowについて。この名称はJMUの商品名的なものなので、正確にはSharp-Edge-bowという名称のようだ。これについても解説PDFがあるが、こちらは少し説明する。PDFの図によると両者の性能に大きな差は見られない。しかし、整備性や生産コストを比べると、明らかに後者に利があると思われる。
*注、シーマージン低減型船首とは
はじめに、シーマージンとは船舶の推力余裕である。海上状況や船体状況によって、定格出力が発揮できなくなった際のための余力と言える。そして、シーマージン低減型船首は波浪(風の場合もある)の抵抗を減らす船首を工夫することで、シーマージンの低減を狙うものである。
参照
レッジバウ
http://www.jfe-steel.co.jp/archives/nkk_giho/176/pdf/176_24.pdf
まとめ
http://www.nmri.go.jp/institutes/fluid_system_design/actual_sea_performance/pw/pdf/71/PW71-1.pdf
なんか、たくさん書いたせいで疲れた....
2017-01-07 05:27:12 +0000