昔、1匹のポケモンがこの病を患った。
その病について、誰も、知らなかった。
しんしんと雪が舞い降りる朝、そのポケモンは静かにこの世界を去った。
後には何も残らなった。
春はまだ少し先だ。
しかし、その年はもう、雪が降らなかった。
それから年々、何匹かのポケモンが同様にこの世界を去り
同様に、その後雪が降らないまま春を迎えるのだ。
誰かがこう言った。
「冬の終わりを告げる病だ」と。
――――――――――――――――――――――――――――――
【雪忘れの病】
精神病の一種と考えられている病。
発病すると身体のどこかに「雪の結晶のような印」が現れる。
症状が悪化すると、耳鳴りやめまい、頭痛が起きる。
患った者【illust/57707845】
(タグの設定は今のところありません)
2017-01-05 13:25:14 +0000