+白日の彗星【illust/59790166】様へ参加させて頂きます。
+西園寺 関斗 (さいおんじ せきと)
男:23歳:178cm:9月20日生まれ:流星
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社会人になって初めて迎える彼女の誕生日のため、彼女が欲しがっていたペアの指輪を内緒で買ったが
誕生日直前に出張研修のため搭乗した飛行機の墜落事故に巻き込まれ死亡した。指輪は渡せていない。
至って普通な真面目で優しい青年。さびしがりで涙もろい。
+素敵なご縁を頂きありがとうございます。(1/8)
ずっと愛しい大切な人✿
藤野 累さん【illust/60512178】
愛し君
覚えていますか
夏の香りが残る秋のはじめ
一緒に出掛けたあの日のこと
特にいつもと代わり映えのないデートだったけれど
最近人気のカフェでランチをして 君の好きな洋服屋で買い物をして 俺が仕事で使う文房具を買って
夕食はどうしようかと話し始めたとき
君はふと足を止めて 弾むようにガラスケースに近づいて
これかわいい、と呟いた
隣に立って覗き込むと、ペアジュエリー特集のケースのようで
リングやネックレスがキラキラと寄り添って輝いていた
ちらりと君の顔をうかがうと ジュエリーよりも綺麗な瞳でケースの中を見つめていて
それが可愛らしいなと思うのと、欲しいの?と口から出たのは同時だった
俺の声を聞いた君は突然跳ね上がってケースから飛び退いて
そういうわけじゃないの、と顔を真っ赤にして、それを隠すように手をわたわたと振った
思わずふき出して笑ったらむくれた顔をされてしまった
そういえば、付き合い出していろんな記念日を一緒に過ごしたけれど
こういうプレゼントはしたことなかったな、と思って
プレゼントしたら喜ぶかな、なんて思って
俺はこれが好きかなー、ってガラスケースの中を指さしたら
私もそれが良いと思ってた、とぱっと笑顔になって、だけどすぐにまた真っ赤になって
だから違う、と君は慌てた
俺は可笑しくてまた笑ってしまって、君は同じようにむくれ顔をしたから
「じゃあまた今度な」
そう言って頭を撫でてから、手を繋いでその場を離れた
君はその後もあれこれと言っていたけれど
そんなに恥ずかしがらなくていいのに、なんて俺は考えていた
外出時にコートが欲しくなる11月のはじめ
仕事で研修が入っていた
期日は一週間、移動は飛行機を使うと言われた
あまり飛行機に乗ったことがないから不安なことはあったけれど、交通費会社負担という有難い条件
仕事だから仕方ないけれど、もっと長い研修でなくて良かったとほっとした
11月は君の誕生日があったから
荷造りのとき、机の引き出しから綺麗にラッピングされた小箱を取り出す
出張に持っていく必要はまったくもってないのだけれど
部屋の合鍵を持っている君が、留守中に部屋に来て、もし見つけられでもしたら恥ずかしい
…なんて、結局俺も恥ずかしがってたら世話ないな、と照れ笑い
覚えているだろうか
あのとき君が目を止めたペアリング
あのときのように キラキラとした瞳で 君は笑ってくれるだろうか
そっと小箱をビジネスバッグにしまい込んで
俺は来る君の誕生日に思いを馳せながら 部屋を出た
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☆
愛し君
君は覚えていないかもしれない
あの日のことも
俺のことも
それでも
この 空にも水面にも星がいっぱいの不思議なこの場所で
君を一目見た瞬間
胸がいっぱいになって 張り裂けそうになって
愛しくて 切なくて
ああ、愛している と
涙があふれて
君はそんな俺を見てぎょっとした
俺が泣くと呆れたように笑って、涙を拭ってくれた君
いまはただ 感情もなく俺を見る君
それで も
溢れる思いは 愛しさは とめどなく
俺は どうしたって どんなふうになったって
君の事が好きだから
だから
「ずっと、逢いたかった」
愛し君
君の過去も 未来も 大切に思うけれど
いまはただ どうか そばにいさせてください
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公式様からED詳細の投稿ありましたらまた改めてキャプション編集させて頂きます
素敵なご縁を本当にありがとうございます!!
+不備、問題等ありましたらお手数ですがメッセージよりご一報ください。
キャプション随時変更いたします
2016-12-28 16:52:26 +0000