エーリオ「しっかし不思議な生きもんじゃなお前さんも」
ミドガルズオルム「・・・・・・。」
エーリオ「んぁ?ワシは戦いに行かないのか、と?」
ミドガルズオルム「・・・・・・。」
エーリオ「うむ、行かぬ・・・ちゅうか行けぬ、さっきの戦いでもうクタクタや、青い髪の娘を魔剣から守る際に無理しすぎたようでな、貯蔵してた魔力がもうすっからかんなんよ」
ミドガルズオルム「・・・・・・。」
エーリオ「変な奴?ワシが・・・そうじゃな、ワシもお前も、場合によってはあの赤い魔剣の娘と同類じや」
ミドガルズオルム「・・・・・・。」
エーリオ「せやけどな?ワシもあの赤い魔剣の子も、もう既にただの意思があるだけの兵器やないねん。
それはきっとあやつも気づいとる・・・ただそのことから目を逸らしとるだけや」
ミドガルズオルム「・・・・・・。」
エーリオ「つーわけでな、はよ行ってきな? 言葉は話せんでもお前にも出来ることはある。
お前さんも、もうちゃんと心が出来てきてるんやから」
黒い少女はその言葉を聞き、駆け出した。
ふぅっと一息つき、その場に座る・・・。
エーリオ「さってと、赤い魔剣の物語・・・最後の結末はどうなるのか・・・しっかりと記録させてもらうで、せめて―――」
せめて・・・読む人が感動するくらいのハッピーエンド、見せてくれな?
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お借りしました
黒の兵、ミドガルズオルム【illust/60348172】
エーリオ【illust/52460467】
2016-12-25 10:05:20 +0000