■白日の彗星【illust/59790166】
「きっと、腹立たしいのも悔しいのも…あなたを置いていってしまった自分自身への怒りだ」
■榊田義一郎(さかきだ ぎいちろう/Sakakida Giichiro)11月30日生 151cm/174cm(死亡時)
見た目は小学5年生程度。病気と診断されて1年程度で亡くなった元・教師の青年。
花のことをとても大切に思っていながら、生前は不器用だったり控えめだったりといった態度が目立っていた。
花の様子を伺いつつ、旅立つも戻るも最終的には本人の考えを尊重するつもり。
■大切な花と巡り会えました*
高城和花子さん【illust/60514854】
(生前→高城さん、星の海→和花子さん)
「"初めまして"、ご気分はいかがでしょうか。――はい、そうですね僕からお話しできることと言えば」
「あまり歓迎できるところではありませんよ、という具合ですかね」
病に倒れ体が燃え尽き、失ったはずの感覚なのに体がめまいに襲われる。
逢いたかった、だけど会いたくなかった目の前の少女。
どうして、こんなにも早く。どうして、僕が見ていた微笑みをそのままに携えて。
つい喉を詰まらせながら、無愛想な言葉を吐き出した。
「榊田義一郎と申します。ええとそんなはずは…僕はただの亡霊です。
あなたの人生に大して何か及ぼしたような存在ではありません。些末な者です!」
「僕の事なんていいですから…もう、相変わらずですね。
いえ、何でも!ああ水の上ですよ、起きてください。体が冷えます!」
「あなたが死を選んだ理由も、その苦しみも残念ながら完全には知り得ません。
ですが、もしこの先あなたがほかの選択肢を思い浮かべるのであれば、微力ながらお手伝いはします」
「あなたのお話に耳を傾けるのは楽しいですよ。こう見えて僕はいい歳した、君からすればおじさんです。
無力な大人として、和花子さんの幸せをただ願うことしかできない」
(あなたの幸せが何か、なんて知る由もないけれど。)
「」
「……その方は、しあわせ、ですね。あなたに想っていただけるなんて――」
ああ、なんてことだろう。
気付けなかった。大事に仕舞われていた彼女の気持ちに。
大人と子供だと、教師と生徒だと決めつけて。
あなたが「質問」を持って来る時。行き場のないペンがあてもなくノートの上を滑る時。
悪戯めいた顔が好きだった。楽しそうな顔も好きだった。
誰よりあなたの声に気持ちが弾んで一緒にいる時間がかけがえのないもので、それなのに
「…見ないでください、泣いてなんかないです」
(気付けなかった。すぐそこにあった自分の気持ちに。
僕はあなたが、好きだった)
■交流に関して
お相手様のスタンスに合わせる予定ですが、記念絵はpixivに投稿します。
「ああ、だけど…それでも、もう一度会えて、良かったです」
2016-12-24 11:30:41 +0000