「――…大丈夫?」
――オトナ達が各々に戦闘を続けている隙を突き。
前線に出ていた一匹――カインが、同ギルドのスピットの元へと身を退ける。
「…?何だかいつもと目の色が違って見えるけど、平気?」
「…へ?――あ、うん。これは…気にしないでいいよ」
不意に近寄って顔を覗き込んできたカインに、スピットはやや面食らった様子で応える。
「…ちょっとびっくりしたな。いきなり"れいとうパンチ"で突っ込むんだもん。…さすがに危ないよ?」
「それは……って、僕のこと言えないよね?」
「それは――」
ジト目を向けてくるスピットから思わず目を逸らし――瞬間、ギィレスがクレメインの懐を目掛けて飛び込んでいく光景を目撃し。
「………」
無言でスピットに視線を戻すと、自分の左手をスピットの手に沿え――そこから仄かに湧き出る暖かな光。
「…!」
「無理はしないでね。ノラ君を助けたいのはみんな同じだから――私達も傍にいること、忘れないで」
各展開の間にこちら【illust/60358200】の展開に少し触れさせて頂き、"てをつなぐ"からの"てだすけ"をスピットさんに付与させて頂きました…!
お借りしました
スピットさん【illust/57960968】
カイン【illust/57708243】
■展開上、都合が悪ければスルーでお願い致します…;
(――恐れてるのは、私も同じだから)
2016-12-16 12:57:30 +0000